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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1987
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読者からの質問

■ エデンの園で,蛇はどのような伝達手段を用いてエバを誘惑したのですか。

創世記 3章1節はこう述べています。「さて,エホバ神が造られた野のすべての野獣のうち蛇が最も用心深かった。それで蛇が女にこう言いはじめた。『あなた方は園のすべての木からは食べてはならない,と神が言われたのは本当ですか』」。

蛇がエバに対して用いた伝達手段については,様々な意見が述べられてきました。身体言語<ボディー・ランゲージ>あるいは身振りによってそうしたという意見もあります。例えば,英国の僧職者であるジョセフ・ベンソンは次のように述べています。「蛇がどんな方法でエバと話したかは知らされていないが,何らかの合図を伝えてそうしたと考えるのが妥当であろう。実際,一部の人々は,当時知力と言語能力とは蛇の特性としてよく知られていたので,エバは蛇が論じたり話したりしても驚かなかった,さもなければ,エバは驚いたに違いない,と考えている。しかし,これには何の証拠もない」。a

蛇が現にそこにいたことと蛇の動きとで,ある種の音信を伝えることができた,と論じられてきました。もちろん,「善悪の知識の木については,あなたは……食べてはならない。それから食べる日にあなたは必ず死ぬからである」と神が言われたのは人間(アダム)に対してであり,動物に対してではありませんでした。(創世記 2:17)それでもエバは,非常に『用心深い』ことで知られていた蛇がその木の上にいるのであれば,その木はそれほど危険であるはずはない,と結論したのかもしれません。それに蛇なら,その木とのかかわりから数々の恩恵に浴していることを示すかのような,人を欺く動き方もできたことでしょう。

しかし,単に体の動きだけでは,エバが神のようになって善悪を決定できると蛇が示唆したということなど,創世記 3章1節から5節に記されているすべての点を説明することは恐らく無理でしょう。しかも,霊感を受けて記された歴史によれば,蛇は「女に……言いはじめた」と述べられています。エバは当然,言葉で返答しました。それに対して,「蛇は女に[さらに]言った」のです。ジョセフ・ベンソンの言う,蛇は単に合図や動きによって意思を伝達したとする見解を支持するなら,エバも同じようにしてこたえ,身振りで返答したことになってしまいます。

ところが,使徒パウロはこの出来事に言及してコリントのクリスチャンに警告を発し,「わたしは,へびがそのこうかつさによってエバをたぶらかしたように,あなた方の思いが何かのことで腐敗させられ……るようなことになりはしまいかと気遣っている」と述べました。その種の危険は「偽使徒,欺まんに満ちた働き人」からもたらされました。確かに,その「優秀な使徒たち」がもたらす脅威は,身振りや外見による以上のものです。それは彼らの話,他の人を誤導するために語られるこうかつな言葉にありました。―コリント第二 11:3,5,13。

しかし,実際の蛇には言葉を発することのできる声帯はなかったのではありませんか。発声器官があったことを示唆するものは全くありませんが,そのような器官は必要でもありませんでした。エホバは1頭の駄獣を通してバラムに語りかけましたが,その時その雌ろばに,バラムという人間ののどにあったものに匹敵する複雑な喉頭があったわけではありません。「ついにエホバがろばの口を開かれたため,それはバラムに……言った」と書かれています。バラムはその動物からの質問に答え,人間の言葉を自ら発することのできないその獣からさらに別の言葉を引き出しました。(民数記 22:26-31)その出来事において,エホバはバラムの目を開いて,超人間の霊者であるみ使いがそばにいるのを見させました。ですから,その『物を言わない駄獣が,人間の声で物を言った』時,その行為の原因と力の源は霊の領域にあったのです。―ペテロ第二 2:16。

では,その時,エホバは一種の奇跡的な腹話術を用いられたのでしょうか。恐らくそうでしょう。しかし,用いられた正確な方法について独断的なことは言えません。ヨハネ 8章44節と啓示 12章9節は,エデンのその実際の蛇の背後にいたのが「悪魔またサタンと呼ばれ」るようになった者であることを示しています。その者も超人間の霊者ですが,邪悪な者です。―サムエル第一 28:7,8,15-19と比較してください。

したがって,実際のその蛇の動きがエバに対するその音信を強化するのに役立ったにしても,やはり実際の発言 ― エバが聞いて答えることのできた,耳に聞こえる言葉 ― が関係していたと言えるでしょう。そして,「自分をいつも光の使いに変様させている」大欺まん者サタンの扇動で,そうしたことが行なわれたのです。―コリント第二 11:14。

[脚注]

a 1907年にC・T・ラッセルは,「蛇が声を出して語ったのか,単に動作で語ったのかは知るよしもないが,後者のほうが蓋然性が高い。『行ないは言葉よりも雄弁である』という表現は時々使われる」と書きました。

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