-
神の目的におけるイエスの比類のない役割を正しく認識するものみの塔 2008 | 12月15日
-
-
予告されていた「胤」
18 アダムが罪を犯した後に,どんな預言が語られましたか。その預言に関して,後にどんなことが明らかにされましたか。
18 あのエデンで,人間が神の前での清い立場,永遠の命や幸福,楽園<パラダイス>などすべてを失ったように見えた時,エホバ神は救出者について予告なさいました。その救出者は「胤」と呼ばれました。(創 3:15)秘義であったこの胤のことは,幾世紀にもわたって数多くの聖書預言のテーマとなりました。この胤は,アブラハム,イサク,ヤコブの子孫の中から,そしてダビデ王の家系から出ることになっていました。―創 21:12; 22:16-18; 28:14。サム二 7:12-16。
19,20 (イ)約束の胤はだれですか。(ロ)予告されていた胤にはイエス以外の人たちも含まれる,と言えるのはなぜですか。
19 約束されていたこの胤はだれでしたか。答えは,ガラテア 3章16節に記されています。(読む。)しかし,同じ章の後のほうで使徒パウロは,油そそがれたクリスチャンたちにこう述べています。「さらに,キリストに属しているのであれば,あなた方はまさにアブラハムの胤であり,約束に関連した相続人です」。(ガラ 3:29)キリストがその約束の胤でありながら他の人たちもそれに含まれる,というのはどういうことでしょうか。
20 自分はアブラハムの子孫である,と言う人は幾百幾千万人もおり,中には預言者として行動する人さえいます。幾つかの宗教では,自分たちの預言者はアブラハムの子孫であった,ということに非常な重きが置かれています。では,それらの人がみな約束の胤なのでしょうか。そうではありません。使徒パウロが霊感のもとに指摘したとおり,アブラハムの子孫であっても皆が皆,自分は約束の胤である,と主張することはできません。祝福の胤は,イサク一人を通して来ることになっていたのであり,アブラハムの他の息子たちの子孫は,人類を祝福するために用いられることはありませんでした。(ヘブ 11:18)結局のところ,予告されていた胤の主要な部分はイエス・キリストただ一人です。c アブラハムからのその系図が聖書に記録されています。後に胤の副次的な部分となる人すべてもアブラハムの胤であると言えるのは,それらの人が「キリストに属している」からです。そうです,その預言を成就する点でのイエスの役割は,まさしく比類のないものなのです。
-