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人間の生命はいつ始まりますか目ざめよ! 1990 | 10月8日
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胎児の命は貴重なもの
ですから胎内で成長する胎児は,単なる組織の塊などでは決してありません。それはたいへん貴重なものです。それゆえに神は,人が胎児に傷を負わせる場合,その人に責任を問うと述べておられるのです。出エジプト記 21章22節と23節にある神の律法はこのように警告しています。「人と人とがつかみ合いをして,妊娠している女を傷つけ,その子供が出てしまうが致命的な事故には至らない場合,その者はその女の所有者が負わせるところにしたがって必ず損害の賠償を課せられる。裁く者たちを通してそれを払わねばならない。しかし,もしも致命的な事故に至ったならば,魂には魂……を与えなければならない」。
この聖句については,婦人に起こる事柄がこの律法のおもな論点であるかのような訳し方をしている聖書も幾つかあります。しかし,原語のヘブライ語本文が注意を向けているのは,母親か子供のいずれかに及ぶ致命的な事故です。a したがって,望まれない子供の誕生を避けるために人為的に起こす中絶は,人間の命を故意に絶つ行為です。
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人間の生命はいつ始まりますか目ざめよ! 1990 | 10月8日
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a 「致命的な事故」という名詞(ヘブライ語,アーソーン)と「妊娠している女」との間に明確なつながりはありません。ですからその致命的な事故には,婦人だけでなく,胎内にいる「その子供」も当然含まれると考えられます。
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