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エホバはご自分のことをこう説明なさったものみの塔 2009 | 5月1日
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そして翌日,神の栄光の一端を見るという特権を与えられました。a モーセは,自分が見た壮大な光景を事細かに記述してはいません。むしろ,それよりずっと重要なもの,つまりエホバが語られた言葉を記録しています。では,その言葉を調べてみましょう。出エジプト記 34章6,7節に記されています。
エホバはまず,ご自分が『憐れみと慈しみに富む神』である,ということを明らかにしておられます。(6節)ある学者によれば,『憐れみに富む』と訳されているヘブライ語の言葉は,神の「優しい同情心,つまり父親が子どもに対して抱くような同情心」を表わしています。そして,『慈しみに富む』と訳されている言葉は,「必要物に事欠く人に与えるものを持つ人の,心からの反応を描写する」動詞に由来しています。ですから,エホバが伝えようとしておられるのは,ご自分が,我が子を世話する親のように,優しい愛をもって崇拝者たちを世話し,その必要を深く気遣う,ということです。―詩編 103:8,13。
次いでエホバは,ご自分は『怒ることに遅い』と述べておられます。(6節)神は地上の僕たちに対してすぐに怒ったりはなさいません。むしろ,辛抱強く接し,僕たちの欠点を忍びつつ,罪深い歩みを改める時間をお与えになります。―ペテロ第二 3:9。
さらに神は,『愛ある親切と真実とに満ちている』と続けておられます。(6節)愛ある親切つまり忠節な愛は貴重な特質であり,エホバはその特質によって,ご自分の民との間に,切れることのない強い絆を育まれます。(申命記 7:9)またエホバは,真実つまり真理の源であられます。欺くことも欺かれることもありません。エホバが「真理の神」であられるので,わたしたちは,将来に関する約束など,神の語られる事柄すべてに全幅の信仰を抱くことができます。―詩編 31:5。
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エホバはご自分のことをこう説明なさったものみの塔 2009 | 5月1日
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a モーセは,じかにエホバを見たわけではありません。人間は神を見てなお生きていることはできないからです。(出エジプト記 33:20)エホバはご自分の栄光の幻をモーセに見させ,代表者であるみ使いを通してモーセと会話なさったようです。
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