エホバを待っている間も幸せでいられます

それでも，エホバはご自分が行動する時まで辛抱強く待ってほしいと思っています。どうしてでしょうか。どうすれば待っている間も幸せでいられるでしょうか。

待つことが大切なのはどうしてか

聖書にはこう書かれています。「エホバはあなたたちに情けを掛けようと辛抱強く待っており，憐れみを示そうと立ち上がる。エホバは公正の神だからである。この方を待ち続ける人は皆，幸せだ」。（イザ 30:18）イザヤ 30章は主に，エホバに従おうとしないユダヤ人に向けられたものでした。（イザ 30:1）でもこの言葉は，エホバに仕えるユダヤ人にとって希望を与えるものとなりました。現代の私たちにとっても希望になります。

私たちは，辛抱強く待っているエホバに倣う必要があります。エホバはこの体制を終わらせる時を決めていて，その日と時刻が来るのを待っています。（マタ 24:36）その時が来れば，エホバとエホバに仕える人たちに対するサタンの非難が間違っていることが明らかになります。そして，エホバはサタンとサタンを支持する者全てを滅ぼします。でも，私たちには「憐れみを示」してくださいます。

それまでの間，エホバは私たちの問題を取り除くことはしないかもしれません。でも，私たちが待っている時も幸せでいることができると約束してくれています。イザヤの聖句からも分かる通り，良いことが起きるのを待ち続ける人は幸せでいることができます。（イザ 30:18）a では，この点で助けになる4つの点を考えてみましょう。

どうすれば待っている間も幸せでいられるか

ポジティブな面に目を向ける。ダビデは生涯中，さまざまな悪いことが起きるのを見ました。（詩 37:35）でもこう書いています。「エホバの前で黙っていよ。辛抱して神を待て。自分の策略を遂げる人に腹を立ててはならない」。（詩 37:7）ダビデ自身このアドバイスの通りにし，エホバが救ってくださるという約束に目を向けました。また，エホバが自分のためにどんな良いことをしてくださっているかについても考えました。（詩 40:5）私たちも，自分が抱えている問題ではなく生活の中のポジティブな面に注目するなら，エホバを待ちやすくなります。

エホバを賛美する機会を探す。詩編 71編を書いたと思われるダビデはエホバにこう言いました。「私は待ち続け，あなたをこれまで以上に賛美します」。（詩 71:14）ダビデはエホバをどのように賛美したでしょうか。エホバについてほかの人に語り，エホバを賛美する歌を歌いました。（詩 71:16，23）私たちもダビデと同じようにするなら，エホバを待つ間も喜べます。伝道でエホバについて伝えたり，賛美の歌を歌ったりすることができます。友達や家族とエホバについて語り合うこともできます。次回，賛美の歌を歌う時，歌詞に込められているメッセージについてじっくり考えてみるのはいかがですか。

兄弟姉妹から力をもらう。ダビデは大変な目に遭っていた時，エホバにこう言いました。「あなたに尽くす人たちの前で，あなたの名によって希望を抱く」。（詩 52:9）私たちも，集会や奉仕に参加したり交友を楽しんだりすることによって，仲間から力をもらうことができます。（ロマ 1:11，12）

希望への確信を強める。詩編 62編5節にはこうあります。「私は黙って神を待つ。私の希望は神から来るからだ」。この体制の終わりが来るのが遅いと感じる時は特に，しっかりした希望を持っていることが大切です。どれほど長く待つことになるとしても，エホバの約束は必ず実現します。そのことを心から信じましょう。そのためには聖書を学ぶことが役立ちます。預言が実現してきたことや，聖書が1つのテーマでまとまっていることについて調べたり，エホバがどんな方かについて考えたりすると，希望への確信が強まります。（詩 1:2，3）さらに，「神の聖なる力に導かれつつ祈」るなら，永遠の命に関するエホバの約束が実現するのを待つ間も，エホバとの強い絆を守ることができます。（ユダ 20，21）

ダビデと同じ確信を持ちましょう。エホバはご自分を待つ人たちに目を向け，揺るぎない愛を示してくださいます。（詩 33:18，22）ポジティブな面に目を向け，エホバを賛美する機会を探し，兄弟姉妹から力をもらい，希望への確信を強めましょう。そうするなら，エホバを待つ間も幸せでいることができます。