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エホバの日を思いに留めて生きる
日 第8章 97–110ページ

第8章

『エホバはあなたに何を求めておられるか』

1,2 古代の神の民の道徳的退廃にエホバがどう対応されたか,という点に注意を払うと心温まる思いがするのはなぜですか。

次のような情景を思い浮かべてみてください。玄関の戸を激しくたたく音に少女がびくっとします。悪徳商人が借金を取り立てに来たに違いありません。目方をごまかし,法外な利子を課して,大勢の人から金を搾り取っている商人です。町の指導者たちは賄賂を受け取って被害者の叫びを無視し,商人の悪事を見逃しています。少女には,なすすべもありません。父親は,若い女性と暮らすために家族を捨ててしまいました。少女は母親と共に奴隷として売られてしまうかもしれません。

2 この情景は,12預言者が公然と指摘した事柄を幾つか組み合わせたものです。(アモス 5:12; 8:4-6。ミカ 6:10-12。ゼパニヤ 3:3。マラキ 2:13-16; 3:5)あなたが当時生きていたなら,どう反応したでしょうか。これは気がめいるような情景ですが,12預言者の時代にエホバが民の益を図って働きかけておられたことを考えると,心温まる思いがするでしょう。12預言書の中で,神は高潔な特質や態度を強調しておられるのです。神の励ましにより,あなたは確固とした道徳規準を持つことができ,善を行なう動機づけを得,神を賛美するように動かされるに違いありません。エホバの裁きの日が急速に近づいている今,これらの書に収められている積極的な音信に注意を払うなら,神があなたに何を求めておられるかをよく理解できます。ではまず,西暦前8世紀のミカの時代に目を向けましょう。

98ページの図版

エホバは腐敗や不公正をよくご存じである

エホバはあなたに何を求めておられるか

3,4 (イ)ミカ書には,心に訴えるどんな招きの言葉が収められていますか。(ロ)ミカ 6章8節の問いかけについて,あなた自身はどう感じますか。

3 ミカ書と言えば,強情で気まぐれなイスラエル人に関する告発の繰り返しという第一印象があるかもしれません。もとよりエホバは,ご自分に献身した民の道徳的退廃をよくご存じで,民の中のある者たちを『善いことを憎んで悪を愛する者たち』と呼んでおられます。(ミカ 3:2; 6:12)とはいえミカ書には,糾弾だけでなく,聖書の中でも特に心に訴えて意欲を起こさせる訓戒が載せられています。ミカは義の規準の源である方に焦点を合わせ,次のような考えさせる問いかけをしています。「エホバがあなたに求めておられるのは,ただ公正を行ない,親切を愛し,慎みをもってあなたの神と共に歩むことではないか」。―ミカ 6:8。

4 これが創造者からの招きの言葉であることにお気づきになりましたか。この言葉は,世にはびこる悪によって脇道にそらされることなく積極的な態度を取れる,という点を優しく思い起こさせてくれています。エホバは,わたしたちが忠節な者として敬虔な特質を培いたいと願っていることをご存じであり,わたしたちを信頼しておられます。『エホバはあなたに何を求めておられるか』と尋ねられたなら,あなたは何と答えますか。神の道徳規準が自分の生活のどんな分野に変化を生じさせているか,また生じさせているはずか,具体的に挙げることができますか。その規準に従ってゆくとき,神との関係はいっそう強まり,生活の質も大いに向上するでしょう。地球全体が楽園になる時は目前に迫っています。次の勧めの言葉から励みを得てください。「あなた方自身のために義のうちに種をまけ。愛ある親切にそって刈り取りを行なえ。あなた方自身のために耕地を耕せ。エホバを捜し求める時間のあるうち,ついに神が来て,義にそって教え諭してくださるようになるまで」。(ホセア 10:12)では,ミカ 6章8節の優れたアドバイスの要点を調べてみましょう。

『慎みをもつ』

5 「慎みをもって」神と共に歩むことが重要なのはなぜですか。

5 注目すべき点としてミカは,『慎みをもって神と共に歩む』ことをエホバは求めておられる,と述べています。「知恵は,慎みある者たちと共にある」ので,慎み深さは必ず益となります。(箴言 11:2)慎みをもつことには,アダムの罪に起因する限界をわきまえていることが含まれます。自分が生まれながらに罪を負っているということを認めるのは,故意の罪を避ける努力の肝要な第一歩です。―ローマ 7:24,25。

6 慎みをもって罪の結果を認識するなら,どんな益が得られますか。

6 故意の罪を避けるために,へりくだった思いを伴う慎みが非常に重要なのはなぜでしょうか。慎みのある人は罪が及ぼす力を認識しています。(詩編 51:3)ホセア書を読むと,罪は人をたぶらかし,必ずひどい結末を生じさせる,ということが分かります。例えば,エホバは,古代のご自分の民の不従順に関して『言い開きを求める』と述べておられます。この言葉を聞く人は,それら慎みのない民が罪の結果を全く被らずに済むと思うでしょうか。民は,被らずに済むと考えたかもしれません。罪はしばしば人を欺き,とりこにするからです。さらに重大な点として,罪によって罪人は神から引き離され,「彼らの行ないはその神のもとに立ち返ることを許さない」と述べられている段階にまで進むこともあります。故意の罪は,悪行者の道徳心をむしばみ,その人を「有害な事柄を行なう者」に変えてしまいます。しかも,罪は当人の人生を空虚にします。しばらくはうまく行っているように見えるとしても,悔い改めない罪人は神の是認を期待できないのです。―ホセア 1:4; 4:11-13; 5:4; 6:8。

7 慎みのある人は,エホバの指導にどのようにこたえ応じますか。

7 慎みのある人は,罪の悲しい結果を避けるには神の指導が必要であることも認めます。ミカは,大勢の人が『エホバの道について教え諭して』いただこう,「その道筋を歩もう」とひたむきに努力する時代を予見しました。それは今の時代です。このような柔和な人たちは,「律法」と「エホバの言葉」を学ぼうとします。あなたも,神の要求にこたえ応じて『エホバの名によって歩みたい』と願う人たちの一人であることを,幸福に感じておられるに違いありません。それでも,ミカと同じく,「道義的に清く」あり続けるためにさらに何ができるかを知りたいと思っておられるでしょう。(ミカ 4:1-5; 6:11)エホバが求めておられる事柄を行なおうと慎みをもって努力することは,大きな助けとなります。

慎みと率直さの手本

ヨナは,聖書以外の本の筆者には見られないような,隠し立てのない,慎み深い態度を示しました。自分の不従順や,エホバへの信頼を欠いた時の出来事を包み隠さず述べています。自らの使命に対して,また神がニネベ人を容赦されたことに対して自分が取った間違った態度を覆い隠そうとしていないのです。わたしたちが見倣うべき何と立派な慎みの手本なのでしょう。

高潔な道徳心を培う

8 今の世の道徳水準について,あなたはどんなことに気づいていますか。

8 エホバはわたしたちの霊的また身体的な福祉を願って,堕落した世においても道徳的に貞潔であるよう求めておられます。(マラキ 2:15)わたしたちの周りには,性的な感情をあおるメッセージが氾濫しています。ポルノ写真やポルノ映画を見たり,みだらな性行為に関するものを読んだり,きわどい内容の歌を聴いたりするのは当たり前のことだ,と考える人は少なくありません。それどころか,女性をさげすみ,性の対象としか考えない人もいます。学校に通う若者は,会話の中で,卑猥な冗談や性的な含みのある言葉を口にするかもしれません。そのような腐敗的な影響力にどう抵抗できるでしょうか。

9 12預言者の時代に,多くの人はどんな点でエホバの規準を守りませんでしたか。

9 12預言者は貴重な訓戒を与えています。その預言者たちの時代には大きな映画館やビデオ・ショップはありませんでしたが,陰茎像があり,“神聖な売春”や恥知らずの乱交が行なわれていました。(列王第一 14:24。イザヤ 57:3,4。ハバクク 2:15)預言書もそれを裏づけています。例えば,「男たちが娼婦と共に自分たちだけの所に行き,神殿遊女たちと共になって犠牲をささげる」とあり,「男とその父とが同じ女のところに行った。わたしの聖なる名を冒とくするためであった」とも記されています。豊饒の儀式のたびに『遊女に賃銀』を払う人もいました。a 姦淫がはびこり,配偶者に不忠実な者たちが『[愛人]たちの後を追って』いました。―ホセア 2:13; 4:2,13,14。アモス 2:7。ミカ 1:7。

10 (イ)不道徳な行ないの根底には,おもに何がありますか。(ロ)古代の神の民は,どのようにして霊的な淫行の罪を犯しましたか。

10 性の不道徳は人の態度や動機の反映であると言えるでしょう。(マルコ 7:20-22)不道徳な民について,エホバはこう述べておられます。「淫行の霊[「性への渇望」,現代英語訳]が彼らをさまよわせ」,「彼らはただみだらな行ないをしてきた」。(ホセア 4:12; 6:9)b ゼカリヤは「汚れの霊」に言及しています。(ゼカリヤ 13:2)民の生き方には,エホバの規準と権威を無視したり蔑視したりする厚かましい態度が表われていました。ですから人は,動機を正すために,考え方と心の状態を根本的に変化させなければなりません。この点を認識するクリスチャンは,不道徳とその悲惨な結果を避けるための助けが与えられていることに,いっそう深い感謝の念を抱くはずです。

貞潔さをしっかり保つ

11 性の不道徳はどんな結果をもたらしていますか。

11 あなたもご存じのとおり,しばしば道徳の乱れが原因で家庭は崩壊し,子どもは親の導きを失い,忌まわしい病気が広まり,命を奪う中絶まで行なわれています。性に関して創造者を無視する人は,往々にして身体的また感情的な害を被ります。「[当人が]汚れた者となったゆえに破壊が臨む。その破壊の業は痛ましい」と,ミカも書いています。(ミカ 2:10)敬虔な人々は,この点を知っているゆえに決意を固めます。不潔な事柄を考え続けて心と思いを汚すようなことは避けよう,とするのです。―マタイ 12:34; 15:18。

12 性に関するエホバの見方に従うことは,どのようにわたしたちのためになりますか。

12 クリスチャンが不道徳を避けるのは,単に病気や妊娠がこわいからではありません。神の律法への愛を培うことや,性道徳に関する神の見方を受け入れることの価値を悟っているのです。エホバは,夫婦の愛情表現である性関係に対する自然な欲求を人間に植え込まれました。それは創造に関する神の目的の一部でした。結婚というふさわしい枠の中で,性関係は益となり,夫と妻を一つに結びつけます。そして,時には子どもが生まれます。しかし,12預言書の記述が裏づけるとおり,結婚の枠外での性関係は極めて有害です。民は不道徳な性的慣行ゆえに神の是認を失いました。これは当時,非常に大きな代償でした。今日のだれにとっても,やはり大きな代償となるでしょう。

13 どのようにして『淫行を除き』,誘惑を避けることができますか。

13 ホセアは同時代の人たちに,『淫行を自分たちの前から除く』ようにと訴えました。これは,道徳水準を守るために明確な行動を取るように,ということも含んでいます。(ホセア 2:2)わたしたちにとって,どんな危うい状況からも離れるのは知恵の道です。例えば,学校や近所で繰り返し誘惑に遭うかもしれません。転校や引っ越しはできないとしても,そのほかの方法で,誘惑となる状況から遠ざかって『淫行を自分の前から除く』ことができるでしょう。自分が真のクリスチャン,エホバの証人であることを他の人に知らせてください。敬意を込めてはっきりと,自分の価値観や信条を説明しましょう。エホバの高い規準を保つ決意でいることが他の人に間違いなく伝わるようにするのです。(アモス 5:15)『淫行を除く』ための別の手段は,ポルノやいかがわしい娯楽を避けることです。そのためには,何らかの雑誌を処分したり,新しい仲間を見つけたりすることが必要かもしれません。仲間として,エホバを愛する人,エホバの求めておられる事柄を行なうことに賛成してくれる人を選びましょう。(ミカ 7:5)エホバの助けを得るなら,世の不道徳に汚されないようにすることができるのです。

104ページの図版

クリスチャンとしての信条をはっきり知らせることは保護となる

『親切を愛する』

14,15 (イ)『親切を愛する』とはどういう意味ですか。(ロ)親切を愛することは,とがめられるところのない者となるのにどのように助けとなりますか。

14 ミカは,エホバが『親切を愛する』よう求めておられることを強調しました。親切であることには,害となる事柄ではなく良い事柄を行なうことが含まれます。親切は,善良さや道徳的な美点と密接に結びついています。私的な事柄においても,他の人との関係でも,正直であり公正でなければなりません。この本の6章では,仕事と金銭に関する面など,公正と正直さの欠かせない,生活の重要な分野について考えました。とはいえ,生活上で公正,正直,親切であるべき分野はそれだけではありません。

15 親切を愛し,人に善を行ないたいと願う人は,とがめられるところのない者であろうと努めます。エホバは,清い崇拝のための物質的な務めを果たしていなかったイスラエル人に,「あなた方はわたしから奪い取っている」とお告げになりました。(マラキ 3:8)今日では,どんな行ないが神から『奪い取る』ことになるでしょうか。地元の会衆や他の場所で,王国の関心事を推し進めるために寄付された資金を扱うクリスチャンの場合を考えましょう。そのお金はだれのものですか。エホバの崇拝を促進するために提供された資金ですから,究極的にはエホバのものです。(コリント第二 9:7)では,緊急の個人的な用事のために“借り”てもよいとか,正式な承認なしに用いてもよい,などとどうして言えるでしょうか。それは神から盗むに等しい行為です。また,神の業のために寄付をした人たちに対して親切なことでも,公正なことでもありません。―箴言 6:30,31。ゼカリヤ 5:3。

16,17 (イ)アモスやミカの時代の人たちはどんな点で貪欲さを示しましたか。(ロ)神は,強欲をどのように見ておられますか。

16 さらにクリスチャンは,親切と善良さのゆえに強欲を避けようとします。アモスの時代,世間一般に甚だしい貪欲さが見られました。飽くことなく人々を餌食にする者たちは,何のためらいもなく,仲間の崇拝者である「義なる者」を『ただ銀のために売り渡して』いました。(アモス 2:6)ミカの時代も同様で,ユダの富んだ者たちは,身を守るすべのない弱者から所有物を ― 場合によっては力ずくで ― 取り上げていました。(ミカ 2:2; 3:10)仲間の土地を奪うこれら貪欲な者たちはエホバの律法に違反していました。十の言葉の最後のおきてや,相続地の永久売り渡しを禁じる規定などに違反していたのです。―出エジプト記 20:13,15,17。レビ記 25:23-28。

17 現代では,人が売られたり奴隷にされたりすることは預言者たちの時代ほど一般的ではないかもしれません。とはいえ,金銭面で人を利用することはどうでしょうか。親切を愛するクリスチャンは,仲間の崇拝者を利用するようなことは決してしません。例えば,仲間の信者を主な顧客とする商売を始めたり投資計画を進めたりするのは妥当でも親切でもないことをわきまえています。仲間のクリスチャンを利用して性急に儲けようとするのは貪欲さの表われであり,クリスチャンは貪欲であってはならないと警告されています。(エフェソス 5:3。コロサイ 3:5。ヤコブ 4:1-5)貪欲さは,金銭に対する愛,権力や利得への欲求,飲食物や性などへの飽くなき欲望といった形でも明らかになります。ミカは,自分勝手で貪欲な人は「満たされない」と述べました。それは今日でも真実です。―ミカ 6:14。

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大勢のクリスチャンが,愛をもって外国人の霊的な必要にこたえている

18,19 (イ)12預言書は,「外人居留者」へのエホバの気遣いについて何と述べていますか。(ロ)愛のこもった関心を他の人に示すなら,あなたの住む地域で人間関係はどのように良くなりますか。

18 エホバは民に,『外人居留者からだまし取ってはならない』とお命じになりました。またマラキを通して,『わたしは裁きのためにあなた方に近づく。外人居留者を退けている者に対して』と宣言されました。(ゼカリヤ 7:10。マラキ 3:5)あなたがお住まいの地域では,移民,あるいは国籍や人種や育った環境の異なる人たちの流入によって変化が生じていますか。その人たちは,安全,仕事,良い暮らしを求めて移動してきたのでしょう。あなたは,言語や生活習慣が異なる人々をどう見ておられますか。偏見を抱く傾向が幾らかでもあると感じるでしょうか。偏見は親切とは正反対のものです。

19 国や育った環境の違う人もやはりキリスト教の真理を聞くに値するということをあなたが示すなら,どれほど良い反応を期待できるか,考えてみてください。親切であれば,そうした新しく来た人たちのせいで王国会館や他の物の使用が不便になったなどと感じることはないでしょう。西暦1世紀,ユダヤ人のクリスチャンの中には,非ユダヤ人に幾らか偏見を抱く人たちがいました。それで使徒パウロはその人たちに,救いに値する人は一人もいない,だれであれ救いを得られるとすればそれはただ神の過分のご親切による,という点を思い起こさせました。(ローマ 3:9-12,23,24)わたしたちは親切心を抱いているゆえに,良いたよりを聞く機会がほとんどなかったような大勢の人に今や神の愛が及んでいることを歓びます。(テモテ第一 2:4)国や育った環境の違う人はたいてい不利な立場に置かれるので,わたしたちは思いやりや親切を示し,友として迎え入れ,わたしたちの「土地に生まれた者のように」接するべきです。―レビ記 19:34。

まことの神と共に歩む

20 一部のイスラエル人はだれに頼りましたか。

20 ミカは,神と共に歩むことも強調しました。まことの神であるその方を頼みとし,導きを求めるのです。(箴言 3:5,6。ホセア 7:10)捕囚から帰還した後のユダヤ人の中には,占い師や偽りの神々に頼る人もいました。干ばつの時に助けを求めたのかもしれません。それは実のところ,邪悪な霊の勢力に助けを願い求める行為でした。そのような慣行すべてをエホバがはっきり非としておられたのに,そうしたのです。(申命記 18:9-14。ミカ 3:6,11; 5:12。ハガイ 1:10,11。ゼカリヤ 10:1,2)それらのユダヤ人は,まことの神に敵対する霊の被造物とかかわりを持つようになってしまいました。

21,22 (イ)あなたの近隣では,どんな心霊術がよく見られますか。(ロ)エホバの真の僕がオカルトに手を出さないのはなぜですか。

21 今日,聖書の述べる邪悪な霊とは悪の概念の象徴にすぎない,と考える人がいます。しかし聖書は,悪霊が現実に存在しており,占星術や魔法,ある種の魔術などの背後にいることを明らかにしています。(使徒 16:16-18。ペテロ第二 2:4。ユダ 6)同様に,心霊術の危険も現実のものです。多くの文化圏の人々が,神秘的な力を持つと唱えるシャーマンや,呪術師を頼みにしています。ホロスコープに頼る人もいれば,タロットカードや占い棒,ウィジャ盤,特殊な水晶を使う人もいます。死者の霊と交信しようとする試みも珍しくありません。決定を下す時に占星術や霊媒に頼る政治家もいる,と言われています。このすべては,まことの神と共に歩んで,その導きに従うように,というミカのアドバイスに真っ向から反しています。

22 エホバの真の僕である人は,こうした慣行を退けなければなりません。確かに言えることとして,神が魔術やオカルトを用いてご意志を啓示したり力を行使したりなさることは決してありません。アモス 3章7節が保証しているとおり,エホバは「内密の事柄を自分の僕である預言者たちに啓示して」くださいます。一方,オカルトに手を出す人は,悪霊たちの首領サタンの影響や支配を受けることになりかねません。サタンは偽り者であり,人を欺くという戦略を用います。サタンとその手下は危害を加えようと躍起になっており,常に残酷なことを行ない,人々を殺すことまでしてきました。(ヨブ 1:7-19; 2:7。マルコ 5:5)そのためミカは,まことの神と共に歩むようにと促すとともに,占いと呪術を非としているのです。

109ページの図版

神の僕はオカルト行為を退けなければならない

23 ふさわしい願いを満たしてくださるのは,どなただけですか。

23 真の霊的な導きは,エホバとその清い崇拝からしか得られません。(ヨハネ 4:24)『エホバに願い求めよ』と預言者ゼカリヤは記しています。(ゼカリヤ 10:1)邪悪な霊の勢力による攻撃や誘惑を受けるとしても,「エホバの名を呼び求める者はみな安全に逃れる」ということを忘れないでください。(ヨエル 2:32)この保証の言葉は,エホバの大いなる日をしっかり思いに留めるための力づけとなります。

24 あなたは,ミカ 6章8節からどんな教訓を得ましたか。

24 このように,ミカ 6章8節の言葉には考えるべき多くの点が含まれています。道徳心を強化するには,ふさわしい動機と敬虔な特質が必要です。ホセアは,「末の日」に生きるわたしたちにとって励みとなる点を記しています。わたしたちの時代に神を恐れる人たちがエホバの善良さを求める,ということを述べているのです。(ホセア 3:5)アモスも,善良さを求めるようにと神が招いておられることを示して,「善を捜し求めよ。あなた方が生きつづけるためである」と述べ,『善を愛する』ようにと促しています。(アモス 5:14,15)そのようにする人は,エホバが求めておられる事柄を行なうことによってさわやかさを得るでしょう。

a イスラエル人はカナンの諸国民に倣いました。それらの諸国民について,聖書翻訳者のジョセフ・ロザハムはこう述べています。「彼らの崇拝そのものが甚だしく官能的で,ぞっとするほど残酷だった。神々をたたえるために,女たちは自らの貞操を差し出した。聖なる場所は売春宿同然だった。生殖器を表わす忌まわしい象徴が,人目をはばかることなく置かれていた。聖なる(!)男娼と娼婦までいたのである」。

b 神の民は,霊的な淫行の罪も犯しました。異教諸国民との不義の関係を求め,真の崇拝にバアル崇拝を持ち込んだのです。

何を学べますか

  • 神の規準に沿って生きるようにとのエホバの強い勧めから。―ゼカリヤ 6:15。マラキ 3:16,18。

  • 罪の本質とその悲しい結果について黙想することにより。―マラキ 4:1。ローマ 6:12-14。コリント第一 6:18。

  • 古代の神の民の道徳的堕落から。―ホセア 8:7; 10:12; 14:9。

どんな益が得られますか

  • 性道徳に関するエホバの見方を受け入れることにより。―ホセア 3:3; 4:11。

  • 貪欲さや利己心を戒める12預言者の諭しを当てはめることにより。―ミカ 7:5-7。フィリピ 2:4。

  • 心霊術やオカルト行為に用心することにより。―ミカ 5:12。ナホム 3:4。マラキ 3:5。

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