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ウクライナでの戦争で世界の食糧危機が深刻に
2022年5月19日,国連安全保障理事会で75人以上の閣僚級の出席者から次のような意見が出されました。「新型コロナウイルスのパンデミックと気候変動のためにすでに生じていた地球規模の食糧危機は,ウクライナでの戦争……によって世界的な飢饉のレベルになりつつある」。エコノミスト誌(英語)もこう述べています。「不安定な世界は,戦争のために大規模な食糧不足に陥ろうとしている」。聖書はこのような食糧危機が現代に生じることを予告していました。同時に,こうした状況に対処するのに役立つ情報を提供しています。
聖書は食糧危機を予告していた
イエスはこう予告していました。「国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上がり,……食糧不足……があります」。(マタイ 24:7)
聖書の「啓示」の書には4人の騎手の幻が出てきます。騎手の1人は戦争を表しています。それに続いて,食糧不足を表す騎手が登場します。これは,食糧が不足して法外な値段で売られるほどの飢饉のことです。こう書かれています。「見ていると,黒い馬が現れた。それに乗っている者は,はかりを持っていた。そして私は,4つの生き物の真ん中から出たような声がこう言うのを聞いた。『小麦1リットルは1デナリ[1日分の賃金],大麦3リットルは1デナリ』」。(啓示 6:5,6)
食糧危機についてのこうした預言は,聖書で「終わりの時代」と呼ばれている今,まさに実現しています。(テモテ第二 3:1)「終わりの時代」や四騎士の幻について詳しく知りたい方は,「1914年から世界は変わった」という動画や「黙示録の四騎士 その正体」という記事をご覧ください。
聖書はどのように役立つか
聖書には,役立ついろいろなアドバイスが書かれています。食品の値上がりや食糧不足など,難しい状況に当てはまるアドバイスもあります。「上手に節約するには」という記事をご覧ください。
聖書には,状況が良くなるという希望も書かれています。聖書によると,将来「地上には穀物が豊かに実り」,全ての人に十分な食糧が行き渡ります。(詩編 72:16)将来どんな時代が来るか,なぜそれを信じられるかについて詳しく知りたい方は,「あしたはもっと明るい日になる?」という記事をご覧ください。