主の晩さんの式典を説明して，クリスチャンの使徒パウロはこう書いています。「わたしは，自分が主から受けたこと，それをあなた方に伝えたのです。すなわち，主イエスは，渡されようとしていた夜，ひとつのパンを取り，

コリント第一 11:23

パウロが述べているように，イエスが主の晩さんを制定したのは，ご自分がユダ･イスカリオテによってユダヤ教の宗教指導者たちに「渡されようとしていた夜」のことでした。その後，宗教指導者たちはローマ人に圧力をかけてキリストを杭につけさせます。この晩さんは，西暦33年3月31日，木曜日の夜遅くに行なわれました。イエスは，4月1日，金曜日の午後に苦しみの杭の上で亡くなりました。ユダヤ暦の1日は夕方に始まり，翌日の夕方に終わるので，主の晩さんもイエス･キリストの死も同じ日，すなわち西暦33年ニサン14日の出来事でした。