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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1988
塔88 11/1 4–6ページ

戦争を終わらせるための戦争

ドイツの巨大なツェッペリン飛行船がうなりを上げて夜空を飛んでいました。ロンドンの空襲から帰還するところでしたが,エセックスのある村の上空に差しかかった時,爆弾が投下されました。その一つが,休暇でフランスの戦線から逃れて来ていた看護婦に当たり,その女性を死亡させました。

これは第一次世界大戦の小さな一こまですが,大きな意味を含んでいました。その出来事は,20世紀になって,人が「もはや戦いを学ばない」時代が到来するどころか,武器が著しく進歩し,戦争の舞台が大きく拡大したことを示す例でした。(イザヤ 2:2-4)戦争は何千年もの間,陸上や海上で行なわれてきましたが,第一次世界大戦では戦場が空中や海中に拡大しました。その結果,前線から何百キロも離れた所にいる一般市民が爆弾で死亡し,多くの船が,目に見えない潜水艦によって海底に沈められました。

実際,最初の悲惨な世界大戦では,800万人の兵士が戦死し,推定1,200万人の一般市民が飢餓や遺棄を含む様々な理由で死亡しました。「大戦[第一次世界大戦]の悲劇は,良識のある人々が数人で容易に解決できる問題をめぐって,ヨーロッパの極めて教養の高い人々が戦ったことである」と,歴史家のH・A・L・フィッシャーは述べています。第一次世界大戦は,恐るべき殺りくを正当化するために,「戦争を終わらせるための戦争」と呼ばれましたが,その言葉は程なくして非常に空しく響くようになりました。

平和のための組織

1918年に平和が宣言された時,辛酸をなめた世代は,このような戦争を絶対に繰り返さないようにするための措置を講じることを求めました。そのようなわけで,1919年に国際連盟が誕生しました。ところが,連盟は大きな期待はずれに終わりました。1939年に世界は再び世界大戦に突入したのです。しかもそれは,最初の世界大戦よりもさらに致死的な戦争でした。

第二次世界大戦では,数多くの都市ががれきと化し,市民生活が悪夢に変わりました。その後,1945年に広島と長崎に原爆が投下され,人類は核時代に入りました。日本のそれら二つの都市の上にできた恐ろしいきのこ雲は,それ以来人類の上に垂れこめてきた脅威の前兆となりました。

しかし,それらの原爆が投下される前から,すでに消滅していた国際連盟と同じような組織を設立するための準備が進められていました。その結果,基本的にその前任者と同じ目的,すなわち世界平和を維持するという目的を持つ国際連合機構が誕生しました。国際連合は何を成し遂げてきたでしょうか。なるほど,1945年以来世界大戦はありませんが,それでも比較的小さな戦争が数多く生じ,何百万もの人命が奪われてきました。

ということは,人は「もはや戦いを学ばない」という,イザヤを通して語られた神の約束の成就を人類は決して見ないということでしょうか。そうではありません。それはただ,約束の成就は人間によってもたらされるのではないという意味です。『わたしたちの通り道の光』と呼ばれている聖書は,霊感を受けて記されたその約束が収められている本です。また聖書は,ほかでもない神ご自身が最終的にすべての戦いを終わらせることを示しています。―詩編 119:105。

すべての戦いの終わり

前の記事で触れたように,1世紀には国際的な兄弟関係を確立したグループがありました。そうした兄弟関係に含まれる人にとって,自分の兄弟や姉妹と戦うのは考えられないことだったでしょう。そのグループとはクリスチャン会衆のことです。クリスチャン会衆に属する人々はまさに文字通りの意味において,『その剣をすきの刃に打ち変え』ました。今日,人類が全体として戦争廃止に向けて前進することはできませんが,この同じ驚くべき目的を成し遂げた一群の人々は,今も存在しています。それはどのような人々でしょうか。

その小さなグループは,1914年以前から聖書に信頼を置いていました。したがって彼らは,戦争を廃止しようとする人間の努力が成功しないことを知っていました。また,聖書を研究して,1914年が人類史の転換点になることを知り,40年間そのことを警告してきました。聖書預言にたがわず,1914年は戦争だけでなく,飢きん,疫病,地震などによってしるし付けられる時の始まりとなりました。(マタイ 24:3,7,8。ルカ 21:10,11)歴史家のジェームズ・カメロンは第一次世界大戦に関して,「1914年に,当時知られ受け入れられていた世界は終わった」と書きました。

その戦争が終わる前に,恐ろしい流感が世界的な規模で猛威を振るい,戦争そのもので死亡した兵士の数の2倍以上に当たる2,000万人が死亡しました。それ以来,ガンや,比較的最近ではエイズのような病気が人類を脅かしてきました。

では,別のもう一つの聖書預言に注目してください。こう述べられています。「また不法が増すために,大半の者の愛が冷えるでしょう」。(マタイ 24:12)この預言は成就しているでしょうか。確かに成就しています。マスコミは毎日,殺人や路上強盗,一般の傷害事件などの不法が世界各地で生じていることを伝えています。さらに,第二次世界大戦に関する政治的予想によれば,同大戦は「恐れからの自由」をもたらすことになっていましたが,聖書は対照的に,人々が「人の住む地に臨もうとする事柄への恐れと予想から気を失(う)」ことを正確に予告していました。(ルカ 21:26)またしても,人間の予言は間違っており,神の預言の言葉は真実となりました。

主要な戦争挑発者

戦争挑発者とは戦争を助長する者のことです。政治家や僧職者,それに実業家さえその役割を演じてきました。しかし,最大の戦争挑発者は,聖書の中で「この事物の体制の神」と呼ばれている悪魔サタンにほかなりません。―コリント第二 4:4。

サタンは幾千年も前にエホバ神に反逆し,その後,多くのみ使いを堕落させて自分に加わらせました。しかし,1914年にサタンの時は尽きました。聖書はこう述べています。「天で戦争が起こった。ミカエルとその使いたちが龍と戦った。龍とその使いたちも戦ったが,優勢になれず,彼らのための場所ももはや天に見いだされなかった。こうして,大いなる龍,すなわち,初めからの蛇で,悪魔またサタンと呼ばれ,人の住む全地を惑わしている者は投げ落とされた。彼は地に投げ落とされ,その使いたちも共に投げ落とされた」― 啓示 12:7-9。

これが,1914年以来地がこれほど危険な場所になった理由の説明となります。聖書は,サタンが投げ落とされた結果をこう予告していました。「地……にとっては災いである。悪魔が,自分の時の短いことを知り,大きな怒りを抱いてあなた方のところに下ったからである」。(啓示 12:12)サタンの時はどれほど短いのでしょうか。イエスは,「これらのすべての事が起こるまで,この世代[1914年に始まった出来事を見た世代]は決して過ぎ去りません」と言われました。(マタイ 24:34)すべての事とは何ですか。イエスがわたしたちの時代に起こると預言されたすべての災いと混乱です。

しかし聖書は,国際連盟が崩壊し,国際連合機構が現在のように無力化しているにもかかわらず,諸国家は平和をもたらそうとする独自の努力をやめないことを示しています。実際,彼らが成功したと思う時が来ることになっています。「平和だ,安全だ」という大きな叫びが上がりますが,その後,この腐敗した世界に「突然の滅び」が臨みます。人類は闇の中にいるので,「夜の盗人のように」やって来るこの事態の変化に驚かされるでしょう。―テサロニケ第一 5:2,3。

それからどうなりますか。実際に「戦争を終わらせるための戦争」,つまり聖書の中で「全能者なる神の大いなる日の戦争」と呼ばれているハルマゲドンの戦いが生じます。これは,邪悪な分子とその支持者たちすべての滅びを意味しています。「悪を行なう者たちは断ち滅ぼされる」のです。(啓示 16:14-16。詩編 37:9)最後に,最大の戦争挑発者であるサタンは,もはや人類に影響を及ぼすことのできない場所に閉じ込められます。ついにはサタンも滅ぼされることになっています。―啓示 20:1-3,7-10。

しかしこれが,罪のない人もある人も分別なく虐殺する機械的な滅びをもたらす戦いではないことに注目してください。生き残る人々がいるのです。彼らは,「昼も夜も神に神聖な奉仕をささげている」人々です。確かに,今でさえ戦いを学ぶのをやめて,真のクリスチャンの平和な生き方に従っている人々は,最後のこの大いなる戦いを生き残ることになるでしょう。大勢の人が生き残るのでしょうか。聖書は彼らを,「すべての国民と部族と民と国語の中から来た,だれも数えつくすことのできない大群衆」と呼んでいます。―啓示 7:9,14,15。

あらしの後

彼らは大きな安堵を覚えることでしょう。多くの国家主義的な政府の代わりに,神の王国という一つの政府しか存在しなくなります。(ダニエル 2:44。マタイ 6:9,10)誇り高く野心的な人々ではなく,柔和な人々が地を受け継ぎ,「豊かな平和にまさに無上の喜びを見いだす」でしょう。(詩編 37:10,11)「神みずから……彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない」のです。(啓示 21:3,4)エホバは「地の果てに至るまで戦いをやめさせ」ます。剣はすきの刃に,槍は刈り込みばさみに打ち変えられ,「彼らはもはや戦いを学ばない」のです。―詩編 46:8,9。イザヤ 2:4。

あなたはこのような世の中に住みたいと思われませんか。もちろんそう思われるでしょう。これは実現可能な希望です。最初の段階として,神の言葉である聖書を学び,その希望が真実で,しっかりとした根拠に基づいていることを確かめてください。次に,聖書から,神が今あなたに何を望んでおられるかを知り,それに応じて行動してください。確かに,研究には努力が求められます。しかし,そうするだけの価値があるのです。イエスは,もしあなたがふさわしく用いるなら,あなたの得る知識は「永遠の命」を意味すると言われました。(ヨハネ 17:3)それより大切なものがあるでしょうか。

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