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神のイスラエルに証印を押す啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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四方の風
3 (イ)ヨハネはみ使いたちがどんな特別の奉仕を行なうのを見ますか。(ロ)「四方の風」は何を象徴的に表わしていますか。
3 エホバがそのような激怒をあらわにされる前に,天のみ使いたちは特別の奉仕を行ないます。今やヨハネはそのことを幻の中で見ます。「この後わたしは,四人のみ使いが地の四隅に立ち,地の四方の風をしっかり押さえて,地にも海にも,またどの木にも風が吹かないようにしているのを見た」。(啓示 7:1)これは今日のわたしたちにとって何を意味していますか。この「四方の風」は,邪悪な地上の社会や,不法な人類の波立つ「海」や,地の人々から支持と生活に必要な物とを得る木のような高位の支配者たちに対して,まさに容赦なく執行されようとしている,壊滅的な結果をもたらす裁きを生き生きと表わした象徴的な表現です。―イザヤ 57:20。詩編 37:35,36。
4 (イ)四人のみ使いは何を表わしていますか。(ロ)四方の風が放たれる時,サタンの地上の組織はどんな影響を受けるでしょうか。
4 これらの四人のみ使いは,裁きの執行を定められた時まで差し控えるためにエホバがお用いになる,み使いたちの四つの集団を表わしているようです。み使いたちが神の憤りのその風を放ち,それが渦を巻いて東西南北から一度に吹きすさんだなら,恐るべき荒廃がもたらされるでしょう。これはエホバが四方の風を用いて古代エラム人を散らして粉砕し,絶滅させられた時のような,しかし途方もない規模の出来事となるでしょう。(エレミヤ 49:36-38)そのあらしは,エホバがアンモンの国民を滅ぼし尽くすのに用いられた「大荒れ」よりもはるかに壊滅的な恐ろしい暴風となるでしょう。(アモス 1:13-15)エホバがご自分の主権の正しさを未来永劫にわたって立証なさる,その憤怒の日には,サタンの地上の組織のいかなる部分も立つことはできないでしょう。―詩編 83:15,18。イザヤ 29:5,6。
5 神の裁きが全地を包含するものであることを理解するのに,エレミヤの預言はどのように役立ちますか。
5 神の裁きは全地を損なうほどのものであることを確信できますか。神の預言者エレミヤの言葉に再び耳を傾けてください。「見よ,災いが国から国へと出て行き,激しい大あらしが地の最果てから引き起こされる。そして,エホバに打ち殺される者は,その日,地の一方の果てから地の他方の果てにまで及ぶであろう」。(エレミヤ 25:32,33)この大暴風が襲う際,この世界は暗黒にすっぽりと包まれるでしょう。この世の統治機関は揺り動かされて滅び,忘れ去られてしまうでしょう。(啓示 6:12-14)しかし,将来はすべての人にとって暗くなるわけではありません。では,四方の風はだれのために引き止められているのでしょうか。
神の奴隷たちに証印を押す業
6 だれがみ使いたちに四方の風を引き止めるよう命じますか。その結果,何をするための時間の余裕ができますか。
6 ヨハネはさらに,ある人々が生き残るための印をどのように付けられるかを説明して,こう述べます。「また,別のみ使いが日の昇る方角から,生ける神の証印を携えて上って行くのを見た。彼は,地と海を損なうことを許された四人のみ使いに大声で叫んでこう言った。『わたしたちが,わたしたちの神の奴隷たちの額に証印を押してしまうまでは,地も海も木も損なってはならない』」― 啓示 7:2,3。
7 第五のみ使いは実際にはだれのことですか。どんな証拠がその実体を確認するのに役立ちますか。
7 この第五のみ使いの名は挙げられていませんが,すべての証拠は,そのみ使いが栄光を受けられた主イエスであられるに違いないことを示唆しています。イエスがみ使いの頭であられることと調和して,そのみ使いはここでほかのみ使いたちに対して権威を持つ方として示されています。(テサロニケ第一 4:16。ユダ 9)そのみ使いは「日の昇る方角から来る王たち」― エホバとそのキリスト ― のように,東から上って来ます。これらお二方は,ダリウスとキュロス両王が古代バビロンを卑しめた時のように,裁きを執行するために来られるのです。(啓示 16:12。イザヤ 45:1。エレミヤ 51:11。ダニエル 5:31)このみ使いもまた,油そそがれたクリスチャンに証印を押す務めをゆだねられている点でイエスに似ています。(エフェソス 1:13,14)さらに,その風が放たれる時,イエスは諸国民に対して裁きを執行するために天軍を導かれます。(啓示 19:11-16)では,論理的に言って,イエスこそ,神の奴隷たちに証印が押されるまで,サタンの地上の組織のその滅びを差し控えるよう,お命じになる方であると言えるでしょう。
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神のイスラエルに証印を押す啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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[114ページ,全面図版]
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