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エホバは必ず地球を楽園に変える どうしてそういえるかものみの塔(研究用)2023 | 11月
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またその方は私に言った。『これらの言葉は実現した! 私はアルファであり,オメガである。始まりであり,終わりである』」。(啓 21:5,6前半)
6. 啓示 21章5,6節について考えると,エホバの約束への確信が深まるのはどうしてですか。
6 この聖句について考えるとエホバの約束への確信が深まるのはどうしてでしょうか。『啓示の書の最高潮』の本には次のように説明されています。「それは,あたかもエホバご自身が忠実な人類のために将来のそれらの祝福を記した保証書,もしくは権利証書に署名しておられるようなものです」。b 啓示 21章3,4節にはエホバの約束が載せられていますが,続く5節と6節にその約束を保証するエホバの署名ともいえるものが書かれています。では,どんな言葉で保証しているでしょうか。
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エホバは必ず地球を楽園に変える どうしてそういえるかものみの塔(研究用)2023 | 11月
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12. エホバが「これらの言葉は実現した!」と言ったのはどうしてですか。
12 エホバはさらに,「これらの言葉は実現した!」と言っています。(啓 21:6)楽園に関するご自分の約束がすでに実現したかのような言い方です。どんなものもエホバが行おうとしていることを阻むことはできません。では,約束が必ず実現することを保証するために,エホバはほかにもどんなことを言っているでしょうか。
「私はアルファであり,オメガである」
13. エホバが「私はアルファであり,オメガである」と言ったのはどうしてですか。
13 先ほど考えたように,エホバは幻の中で,ヨハネに3回直接語り掛けました。(啓 1:8; 21:5,6; 22:13)どの場合にも,「私はアルファであり,オメガである」と言っています。アルファはギリシャ語のアルファベットの最初の文字で,オメガは最後の文字です。「アルファであり,オメガである」という言葉から,エホバが始めたことは必ず成功に終わる,ということが分かります。
エホバが始めたことは必ず成功に終わる。(14,17節を参照。)
14. (ア)どんな出来事を「アルファ」また「オメガ」ということができますか。(イ)創世記 2章1-3節ではどんなことが保証されていますか。
14 エホバはアダムとエバを造った後,人間と地球について自分が考えていることを伝えました。聖書にこうあります。「神は2人を祝福し,こう言った。『子を生み,増えて,地上全体に広がり,地球を管理しなさい』」。(創 1:28)エホバがこの言葉を語った時が「アルファ」となりました。そして,エホバの考えていることが実現し,完全になったアダムとエバの子孫が地球全体に広がって地球を楽園に変える時,それが「オメガ」となります。エホバは「天と地と全てのもの」を造り終えた後,1つの保証を与えました。それは,創世記 2章1-3節に書かれています。(読む。)エホバは7日目を神聖なものとしました。どういうことでしょうか。地球と人間についてご自分が考えていたことを成し遂げるために,7日目を取り分けたということです。それで,その日が終わる時までに,エホバが考えていたことが全てその通り実現します。
15. 人間に対するエホバの考えが実現不可能になったように思えたのはどうしてですか。
15 アダムとエバはエホバに反逆した後,不完全になり,2人の子孫は罪と死を受け継ぐことになりました。(ロマ 5:12)こうして,エホバに従う完全な人間で地球を満たすというエホバの考えは実現不可能になったように思えました。サタンはエホバの約束が実現するのを阻むことに成功したのでしょうか。エホバがここから先できることはほとんどない,とサタンは思ったかもしれません。エホバがアダムとエバを滅ぼして,代わりに創造した別の完全な夫婦によってご自分の考えを実現させるとしたらどうでしょうか。もしそうしたなら,サタンはエホバのことをうそつき呼ばわりしたことでしょう。創世記 1章28節にある通り,エホバはアダムとエバの子孫が地球全体に広がることになる,と言っていたからです。
16. エホバは失敗した,とサタンが思ったかもしれないのはどうしてですか。
16 サタンは,もしエホバが別の人間を創造しないのであれば,アダムとエバに罪と死を受け継いだ子孫をもうけることを許して,不完全になった人間がただ地上に広がるままにするしかない,と思ったかもしれません。(伝 7:20。ロマ 3:23)そして,アダムとエバの子孫が完全になることができなければ,エホバは失敗したと言ったはずです。エホバは地球を完全な人間で満たすと約束していたからです。
17. エホバはサタンと最初の人間の反逆をどのようにして解決しましたか。最終的にどんなことが実現しますか。(挿絵も参照。)
17 エホバはサタンと最初の人間の反逆を素晴らしい方法で解決しました。サタンには思いも付かなかったような解決策です。(詩 92:5)まずエホバは,アダムとエバに子供をもうけることを許し,決してうそつきではないことを示しました。そして,ご自分に従う人たちを救うために「子孫」を与え,ご自分の約束が果たされずに終わることがないようにしました。(創 3:15; 22:18)サタンはエホバの贖いの取り決めについて知って,あぜんとしたことでしょう。贖いは,自分よりもほかの人を大切にする愛の気持ちに基づくものです。(マタ 20:28。ヨハ 3:16)自分のことしか考えていないサタンがこの解決策を思い付かなかったのも当然です。では,贖いによってどんなことが実現するでしょうか。千年統治の終わりまでに,アダムとエバの子孫でエホバに従う人たちは完全になり,楽園になった地球で暮らします。こうして,エホバが最初に考えていたことがまさにその通りになり,「オメガ」となります。
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