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過ぐる1年の際立った事柄2013 エホバの証人の年鑑
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「本当によく世話してくださいました」
2012年6月3日,日曜日,ナイジェリアで悲惨な飛行機事故が起きました。旅客機がナイジェリア最大の都市ラゴスで,人口の密集する市街地に墜落しました。搭乗していた153人全員が死亡し,現場付近でも多数の死者が出たのです。
ナイジェリアのラゴス: 飛行機の墜落後
飛行機は3階建てのビルに激突しましたが,そのビルの3階にコリンズ・エウェとその家族が住んでいました。事故当時,この一家は王国会館で会衆の集会に出席していました。
午後3時35分ごろ,「ものみの塔」研究の最中にコリンズと妻のチンイェレの携帯電話に何度か着信がありましたが,二人は出ませんでした。集会が終わると,チンイェレは電話に出ました。二人の住む建物が火事だと,近所の人が知らせてきたのです。家に戻り,状況が分かりました。飛行機がその建物に激突してから近くの別の建物に落ち,炎上したのです。
チンイェレはこう言います。「家にいたら間違いなく命を落としたはずです。事故後に手元に残ったのは,着ていた集会用の服だけでしたが,何よりも命が助かりました。巡回監督がすぐに救援委員会を設置し,兄弟たちはわたしたちを本当によく世話してくださいました。とても感謝しています」。
コリンズはこう語っています。「わたしがエホバの証人になって反対していた親族も,考えを変えました。ある親族にこのように言われました。『あなたのエホバは祈りを聞く神なんだね。その神から離れてはいけないよ。あなたを助けてくれるのだから』。別の親族は,『これまで神に仕えてきたように,引き続き一生懸命仕えなさい』と言いました。今回の件で,エホバのみ手が働いているのがよく分かりました。非常にうれしく思います」。
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