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アルバニア2010 エホバの証人の年鑑
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状況が変化し始める
1989年,政治情勢は変化していきました。亡命を企てた人に対する死刑は廃止されました。
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アルバニア2010 エホバの証人の年鑑
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1989年11月9日にベルリンの壁は崩れ,その影響は速やかにアルバニアにも広がってゆきます。1990年3月,反共産主義の暴動がカバヤで起きます。国を脱出しようとする人々がティラナの外国大使館になだれ込みます。学生たちは改革を要求してハンストに入ります。
1991年2月,群衆はティラナのスカンデルベグ広場に幾年も立っていた高さ10㍍ものエンベル・ホジャの像を倒します。人々は独裁者にとらわれた状態からついに解放されたのです。3月に約3万人のアルバニア人がドゥラスとブロラで船を乗っ取り,難民としてイタリアに渡ります。同じ月には初めて,複数政党制のもとで選挙が実施されます。共産党が勝利したものの,政府の統制力が弱まったことは明らかでした。
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