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アルバニア2010 エホバの証人の年鑑
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高位の人たちが証言を受ける
ゾグが王位を追われる1年前の1938年,王の妹二人が旅行でボストンを訪れました。同年12月の「慰め」誌(現在の「目ざめよ!」)はこう伝えています。「アルバニア国王の二人の妹がボストンを訪れた時,ボストンにあるエホバの証人の会のアルバニア語グループから,二人の成員が滞在先のホテルに面会に行き,神の王国の音信を伝えた。二人は温かい歓迎を受けた」。
この二人の証人とは,ニコラス・クリストと姉のリナでした。二人は王の妹たちのほかに,他の5人の要人とも面会します。その中に,当時の駐米アルバニア大使のファイク・コニツァも含まれていました。面会に先立って,この一行の前でアルバニア語による証言の記されたカードが読まれました。そこには真理を宣べ伝える業がアルバニア人の間で広く行なわれていることが説明されています。その文面は一部,こうなっています。「皆様に次のことをお伝えできるのは喜びです。この音信は多年にわたりアルバニアで告げ知らされ,何万冊もの書籍がアルバニアの当局者や人々に手渡され,啓発や慰めを与えてきました」。
コニツァ大使は王の妹たちにこう語りました。「この人たちは,あなた方のお力によって,アルバニアにおける伝道が妨げられずに続けられることを願っております。これは“新しい”教えであり,彼らは世[現在の世の組織]が間もなく終わり,そののちキリストが統治し,死者も生き返ると信じているのです」。
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アルバニア2010 エホバの証人の年鑑
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[137ページの図版]
ニコラス・クリストはアルバニアの要人たちに良いたよりを伝えた
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