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君の君たる者に向かってだれが立ち得ようかダニエルの預言に注意を払いなさい
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12 象徴的なやぎの「大いなる角」はどのように「折れ」ましたか。その場所に生えてきた四本の角とは何ですか。
12 しかし,アレクサンドロスの強国は短命に終わることになっていました。幻の啓示はさらに続きます。「そして,その雄のやぎは甚だしく高ぶった。しかし,それが強大になるや,その大いなる角は折れ,その代わりに際立った四つの角が生えて来て,天の四方の風に向かった」。(ダニエル 8:8)ガブリエルは預言に説明を加え,こう述べています。「それが折れて,その代わりについに四本の角が立ち上がったが,彼の国から四つの王国が立つことになる。しかし,彼ほどの力はない」。(ダニエル 8:22)予言にたがわず,アレクサンドロスは勝利の絶頂にあったわずか32歳の時に「折れて」亡くなります。そしてアレクサンドロスの大帝国も,やがては配下の4人の将軍の間で分割されることになります。
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君の君たる者に向かってだれが立ち得ようかダニエルの預言に注意を払いなさい
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16 (イ)小さい角はどの象徴的な角から出て来ましたか。(ロ)どのようにしてローマは,聖書預言における6番目の世界強国になりましたか。しかし,それが象徴的な小さい角でなかったのはなぜですか。
16 歴史によれば,小さい角は四つの象徴的な角の一つ,つまり西の最も遠い所にある角から分かれ出るものでした。西の最も遠い所にある角とは,カッサンドロス将軍がマケドニアとギリシャを治めたヘレニズム王国のことでした。後年この王国は,トラキアと小アジアの王,つまりリュシマコス将軍の王国に吸収されます。西暦前2世紀には,これらヘレニズム王国の領土の西側の部分がローマによって征服されます。それから西暦前30年までには,ローマがヘレニズム王国をことごとく占拠し,聖書預言における6番目の世界強国となりました。
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