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ベテル聖書に対する洞察,第2巻
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ヤラベアムは領土内の民がエルサレムの神殿に行くのを思いとどまらせようとして,新たに形成されたイスラエル王国の南の外れにあるベテルと,北の外れにあるダンに,金の子牛を据えました。(王一 12:27-29)独自の宗教的な家と祭壇があり,特別に考案された祭りの時期を持ち,レビ族ではない部族から選び出された祭司たちを擁するベテルは,真の崇拝からの大それた背教の象徴となりました。(王一 12:31-33)エホバ神は時を移さず「まことの神の人」を通して不興を表明され,その人をベテルに遣わして,子牛崇拝に関連して用いられた祭壇に対して裁きを宣告させました。その祭壇が裂けたことは,その預言者の言葉が必ず成就するという確証を与える異兆となりました。
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ベテル聖書に対する洞察,第2巻
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ホセアの預言の成就として,ベテルにあった金の子牛はアッシリアの王のもとへ運び去られていました。(ホセ 10:5,6)しかし,元のヤラベアムの祭壇はユダのヨシヤ王の時代にもまだそこにあり,ヨシヤは治世の第18年(西暦前642年)かその翌年に,偽りの宗教を一掃する努力の手をベテルまで,さらにはサマリアの諸都市にまで広げました。ヨシヤはベテルにある偶像礼拝を特色とする崇拝の行なわれた場所を破壊しましたが,その際,3世紀以上前に「まことの神の人」の述べた預言の成就として,付近の墓から取った骨をまず祭壇の上で焼いてそれを汚しました。
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