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サモア2009 エホバの証人の年鑑
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「そのうえ,会衆はもっとふさわしい集会場所を建てるようにも促されました」と,ロン・セラーズは書いています。パゴパゴの町があるトゥトゥイラ島には,空いた土地がほとんどなかったのですが,地元の伝道者が親切にも,町の西部のタフナ村にある一区画の土地を30年契約で貸してくれました。
フレッド・ウェゲナーは言います。「その土地は海面よりも低かったため,会衆は3か月にわたって苦労しながら溶岩を集め,敷地を高くしました」。
地元のカトリックの司祭で,「ものみの塔」誌と「目ざめよ!」誌を定期的に読んでいた人が,床のコンクリート打ちの時,兄弟たちに教会のコンクリート・ミキサーを貸してくれました。ロン・セラーズはこう書いています。「この司祭は後に結婚生活に関する『目ざめよ!』の記事を読むと,すぐに司祭をやめて結婚しました」。
海外の兄弟たちも,この王国会館の建設を寛大に援助しました。アメリカ領サモアの初期の宣教者で,米国に戻っていたゴードン・スコットとパトリシア・スコットは,自分たちの会衆で使っていた椅子を,この新しい会館で使えるように寄付しました。ロン・セラーズはこう言います。「余った椅子は地元の映画館に売り,そのお金で,椅子を島に運ぶための費用を払うことができました」。130席ある,タフナのこの新しい王国会館は,1971年に完成し,献堂されました。後に会館の2階に,宣教者のための宿舎が建て増しされました。
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[107ページの図版]
タフナの最初の王国会館,アメリカ領サモア
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