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聖書の30番目の書 ― アモス書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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1 アモスとはどんな人でしたか。
預言者ではなく,預言者の子でもなく,羊を飼う者であり,エジプトいちじくの実をはさむ者 ― エホバが召して,ご自分の国民であるユダだけでなく,特に北のイスラエル王国に対して預言を行なわせるために派遣した時,アモスはこのような人でした。彼は列王第二 17章13節,22節,および23節で言及されている預言者たちの一人です。彼はユダのテコアの出身です。テコアはエルサレムの南16㌔ほどで,イスラエルの10部族王国の南の境界からはほぼ1日の道のりのところにあります。―アモス 1:1; 7:14,15。
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聖書の30番目の書 ― アモス書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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3 (イ)災いの到来に関するアモスの音信はなぜ時にかなったものでしたか。(ロ)アモスはエホバの主権をどのように大いなるものとしましたか。
3 アモスという名には,「荷である」もしくは「荷を運んでいる」という意味があります。彼は災いの重荷を伴う音信をイスラエルとユダに(また,数多くの異教の国々にも)伝えましたが,同時に,エホバの民の回復に関する慰めの音信をも伝えました。イスラエルで災いの重荷をふれ告げるべき理由はことごとくそろっていました。繁栄,そしてぜいたくな生活と放縦は日常の事柄となっていました。民はエホバの律法を忘れていました。その表向きの繁栄が,彼らを盲目にならせて,彼らが熟しすぎた果物のようにすでに滅びに至る腐敗の過程にあるという事実を見落とさせていました。アモスは,わずか数年のうちにその10部族王国がダマスカスのかなたに流刑にされるであろう,ということを預言しました。そのさい彼は,エホバの義と主権を大いなるものとし,この方のことを,「主権者なる主」と呼んで21回も言及しています。―アモス 1:8。
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