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アンゴラ2001 エホバの証人の年鑑
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アンゴラで最初に報告されたエホバの証人の活動は,南アフリカのケープタウンから来た開拓者の夫婦,グレー・スミスとその妻オルガによるものでした。1938年7月に,彼らはヨハネスブルクから,録音された聖書の講話を流すために設計された車に乗って,北へ向かいました。車にはものみの塔の出版物が詰め込まれていました。3か月に及ぶ旅で,スミス夫妻は「ものみの塔」誌の予約購読を取り決め,聖書,書籍,小冊子を合計8,158冊配布しました。二人は広い地域で自由に聖書文書を広め,ベンゲラ,ルアンダ,サ・ダ・バンデイラ(現在のルバンゴ),またアンゴラ西部の他の町々に住む人々に音信を伝えました。しかし,翌年には第二次世界大戦が勃発したため,関心を示した人々と接触を保つのが難しくなりました。
しばらくの間,夫妻の伝道活動は目に見える結果をわずかしか生み出しませんでした。しかし,「あなたのパンを水の表に送り出せ。多くの日を経て,あなたは再びそれを見いだすからである」という,伝道の書 11章1節の原則は真実であることが証明されました。
ウイラ州からの報告が物語っているように,真理の種が芽を出すまでに幾らかの年月がかかることもありました。スミス夫妻の伝道旅行から何年も後のこと,アンドラーデという男性は,自分がサ・ダ・バンデイラに住んでいた41歳のころ,南アフリカから車で通りかかったある人からものみの塔の出版物を受け取ったことを思い出しました。当時アンドラーデ氏は「富」という本を手に入れ,「ものみの塔」誌の予約購読もしていました。
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アンゴラ2001 エホバの証人の年鑑
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[71ページの図版]
グレー・スミスとオルガ・スミス
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