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イスラム教 ― 服従により神に達する道神を探求する人類の歩み
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ムスリムはアラビア語のクルアーンが最も純粋な形態の啓示であると信じています。というのは,アラビア語は神がガブリエルを通して話した際に用いた言語だとされているからです。スーラ 43:3には,「本当にわれは,それをアラビア語のクルアーンとした。あなたがたが理解するために」と記されています。(日本ムスリム協会; アリー訳)ですから,どんな翻訳でも,純粋さの失われる恐れがあり,結局文意は弱められてしまうと考えられています。実際,イスラム教の学者の中には,クルアーンを翻訳しようとしない人もいます。「翻訳するとは,とにかく裏切ることである」というのが,それらの学者の見方です。ですから,イスラム教史の講師J・A・ウィリアムズは,「ムスリムはクルアーンを他の言語に翻訳しようとする試みを常に非難し,時には禁じてきた」と述べています。
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イスラム教 ― 服従により神に達する道神を探求する人類の歩み
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[290ページの図版]
クルアーンを読むには,アラビア語を学ばなければなりません
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