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フィリピン2003 エホバの証人の年鑑
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大会ホール
長い間,巡回大会を開くために,学校の運動場の観覧席,体育館,陸上競技場などの公共施設を使用していました。不便ではありましたが,兄弟たちは,大会という喜びに満ちた交わりの機会を高く評価していました。
王国会館と同様に,大会ホールを取得するのも容易ではなく,やはり経済面での制約がありました。それでも,多くの巡回区が自分たちの集まりの場所を持ちたいと切に願った結果,質素な大会ホールが幾つも建設されました。そうしたホールのほとんどは,他の国々のように幾つもの巡回区が使用するのではなく,一つか二つの巡回区だけが使用しています。多くの場合,特に田舎の地域で土地が寄付されたり手ごろな値段で購入されたりし,兄弟たちは寄付を出し合って簡素な造りのホールを建てました。たいていは壁のない構造で,日よけの屋根,コンクリートの床,ステージ,座席があるだけのホールです。
マニラ首都圏では,そのようなホールの建設でさえ不可能でした。おもな理由は,地価と,ふさわしいホールを市内に建てる費用とが途方もなく高いからです。マニラ地区の諸会衆が建設基金に寄付した金額では,土地を購入することさえできませんでした。1970年代から1990年代後半まで,マニラ首都圏の大会は引き続き学校や競技場スタンドなどで開かれていました。
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フィリピン2003 エホバの証人の年鑑
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[224ページの図版]
マニラ首都圏大会ホール(上)とマニラ以外の場所にある大会ホール
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