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聖書の34番目の書 ― ナホム書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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ニネベの倒壊は西暦前632年に起きましたが,ナホムが自分の預言を記録した時,その倒壊はまだ将来のことでした。そしてナホムは,そのことを,それより少し前に起きたノ・アモン(エジプトのテーベ)の倒壊と比較しています。(ナホム 3:8)したがってナホムは,その期間中のいつかの時期に自分の預言を書き記したに違いありません。
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聖書の34番目の書 ― ナホム書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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5 ナホムの預言の信ぴょう性を何が証明していますか。
5 ナホムの預言の信ぴょう性はその成就の正確さによって証明されます。ナホムの時代に,誇り高いアッシリア世界強国の首都がその「河川の水門」の所で突き破られ,その宮殿が崩れ落ちて,その都が「空虚とうつろ,荒廃させられた都市」となることを,エホバの預言者以外のだれがあえて予告したでしょうか。(2:6-10)その後に起きた出来事は,その預言が確かに神の霊感によるものであることを示しました。バビロニアの王ナボポラッサルの年代記は,メディア人とバビロニア人によるニネベの攻略の模様をこう描写しています。「[彼らは]その都市を廃丘や[……(がれきの)]山に[変えた]」。b ニネベの破壊はあまりにも徹底的であったため,幾世紀もの間その場所さえ忘れ去られていました。批評家の中には,この点で聖書を嘲笑し,ニネベは存在したことなどないと唱えた人もいたのです。
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