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「旧約聖書」はどれほど信じられますか聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?
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しかし,「ナボニドスの詩的記述」と呼ばれる楔形文字文書が,ベルシャザルの実際の地位にいっそうの光を投じました。それはこのように伝えていました。「彼[ナボニドス]は『宿営』を自分の一番上(の息子),長子に託し,国中いたるところの軍隊に対してその(指揮)に服することを命じた。彼は(すべての事を)ゆだね,王権をこれに託した」。8 そのようなわけで,ベルシャザルには王権が託されていました。このことは事実上,ベルシャザルを王位に就かせていたのです。d ベルシャザルとその父ナボニドスとの間のこの関係は,バビロンにおけるあの最後の宴会の際になぜベルシャザルがダニエルを王国の第三の支配者とすることを申し出たのかという点の説明ともなります。(ダニエル 5:16)ナボニドスが第一の支配者でしたから,ベルシャザル自身はバビロンの第二の支配者であったのです。
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「旧約聖書」はどれほど信じられますか聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?
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[45ページの図版]
「ナボニドスの詩的記述」は,ナボニドスが王権を自分の長子に託したことを伝えている
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