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古代エルサレムが滅ぼされたのはいつか ― 第2部ものみの塔 2011 | 11月1日
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● バビロニア年代記
それは何か。バビロニア年代記とは,バビロニアの歴史における主要な出来事を記録した一連の粘土板のことです。2
専門家は何と言っているか。楔形文字文書研究の権威者の一人であるR・H・サックによると,この年代記は重要な出来事の不完全な記録でしかありません。b サックは自著の中で,歴史家たちは「実際に何が起きたかを判断したければ,別の資料」を調査しなければならない,と書いています。
文書そのものは何を示しているか。バビロニア年代記に記録されている歴史には幾つもの空白があります。3 (下の囲みをご覧ください。)ですから,論理的に言って,そのような不完全な記録に基づく推論はどれほど信頼できるのか,という疑問が生じます。
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古代エルサレムが滅ぼされたのはいつか ― 第2部ものみの塔 2011 | 11月1日
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[23ページの囲み記事/図表]
(正式に組んだものについては出版物を参照)
バビロニア年代記 ― 空白のある歴史
バビロニア年代記から分かるのは,約88年続いたとされる新バビロニア期のうち,35年間のことだけである。
記録の残っていない年
記録の残っている年
BM 21901
BM 21946
BM 35382
新バビロニア期
ペルシャ時代
ナボポラッサル
ネブカドネザル2世
アメル・マルドゥク
ナボニドス
ネリグリッサル
ラバシ・マルドゥク
BM 25127
BM 22047
BM 25124
[クレジット]
BM 21901 and BM 35382: Photograph taken by courtesy of the British Museum; BM 21946: Copyright British Museum; BM 22047, 25124, 25127: © The Trustees of the British Museum
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