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聖書の4番目の書 ― 民数記『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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27 エホバはバラムに関するバラクの計画をどのように覆されますか。
27 モアブの平原での出来事(22:1-36:13)。イスラエル人は今,カナンの地に入るという高まる期待を抱いて,モアブの砂漠平原に集結します。それは死海の北,ヨルダンの東,エリコの向かい側の所です。自分たちの前に広がったこの非常に大きな宿営を見て,モアブ人はむかつくような怖れを覚えます。その王バラクはミディアン人とも相談し,占いを使ってイスラエルにのろいをかけるためバラムを呼びにやります。「あなたはその者たちと共に行ってはならない」と神が直接に告げたにもかかわらず,バラムは行くことを希望します。(22:12)彼は報酬を望んでいるのです。ついに彼は出かけて行きますが,み使いに阻まれ,また奇跡的に物を言った自分の雌ろばによって叱責を受ける結果になります。ようやくバラムがイスラエルに関する宣告を告げる時になると,神の霊が彼を駆り立てて,彼の四つの格言的なことばは,神の国民のためにただ祝福だけを預言し,一つの星がヤコブから進み出,一つの笏がイスラエルから起こり立って,従えることと滅ぼすことを行なうであろう,と予告します。
28 バラムの提案によってどんな巧妙なわながイスラエルにもたらされますか。しかし,神罰はどのようにとどめられますか。
28 イスラエルをのろうことができないでバラクを憤怒させたバラムは次に,王の好意を得ようとして,モアブ人が自分たちの女性を用いてイスラエルの男たちを誘惑し,バアル崇拝にまつわるみだらな儀式に加わらせることを提案します。(31:15,16)今,約束の地のまさにその境界で,イスラエル人は甚だしい不道徳と偽りの神々の崇拝に陥ることになります。
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聖書の4番目の書 ― 民数記『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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神はまた,モーセにミディアン人に対する返報を加えさせます。彼らがペオルのバアルに関してイスラエルをたぶらかすことに加わったからです。バラムも含め,ミディアン人の男子はすべて戦いで討ち殺されます。処女の娘たちだけ3万2,000人が命を救われ,80万8,000頭の動物をはじめとする強奪物と共に捕虜にされます。
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聖書の4番目の書 ― 民数記『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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聖なる物事についてあしざまに語る不敬虔な人々に対して警告した際,ユダは,報いを求めたバラムの貪欲さと,エホバの僕モーセに対するコラの反逆の言葉を引き合いに出しました。(ユダ 11。民数記 22:7,8,22; 26:9,10)バラムについては,ペテロも,『悪行の報いを愛した』者として言及し,また栄光を受けた後のイエスも,ヨハネを通して与えた啓示の中で,『つまずきのもとである偶像礼拝と淫行をイスラエルの子らの前に置いた』者として言及しておられます。確かに今日のクリスチャン会衆はそのような不敬虔な人々に警戒していなければなりません。―ペテロ第二 2:12-16。啓示 2:14。
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