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ベリーズ2010 エホバの証人の年鑑
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ドナルドはこのように述べます。「次の年もわたしたち4人は,南下しながら海岸沿いをくまなく訪ねる2週間の伝道旅行を計画しました。ボチョは船を売り払っていましたが,別の漁師を紹介し,その人が相棒と共にわたしたちを連れて行ってくれることになりました。ボチョも一緒でした。こうして二組の特別開拓者の夫婦と3人の漁師で出航することになりました。その旅でボチョは野外奉仕を始めます。プラセンシアの港に着くと,小船がたくさん係留されていたので,船から船へ伝道しました。信者でない二人の漁師も,2週間の旅の間とてもよく協力してくれました。ある日,村で一日じゅう伝道したのち船に戻ると,二人はチキンを買って小型の石油コンロで料理を作っていてくれました」。
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ベリーズ2010 エホバの証人の年鑑
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フランク・カードーサと妻のアリスは,1995年4月と5月に,一時的な特別開拓者としてトレド地方で奉仕するよう招かれました。「王国ニュース」第34号,「人生にはなぜこれほど問題が多いのですか」を配布するためです。フランクはこう語ります。「年一度の奥地への伝道旅行で以前,この地域を訪れたことがありました。だれかがそこに移動するなら,マヤの人たちが良いたよりを学ぶようもっとよく援助できると感じました。支部はわたしが家を借り,聖書を学ぶ人たちを集めて,サン・アントニオで特別講演を行なうよう勧めました。そして,その地域に加え,他の八つの村で『王国ニュース』を配布するよう指示されました」。
カードーサ夫妻は,借りた地下の部屋で週に一度,グループで行なう研究を司会しました。数週間後には三,四家族が来るようになりました。二人はさらに,それら関心のある人たちを,プンタ・ゴルダで開かれていた神権宣教学校と奉仕会に連れて行きました。一行は,ぽんこつの小型トラックで1時間かけて,わだちのある舗装されていない道を行ったのです。移動した最初の月に,フランクはサン・アントニオで特別講演をします。初めて出席した人の中に,一心に耳を傾けていたヘスス・イチがいました。ナザレン教会に所属していたヘススは,火の燃える地獄の教えが異教に根ざしており,聖書の言う地獄は人類共通の墓を指すということを知って,とても感銘を受けました。集会後にフランクのところに行って,その点についてさらにいろいろ尋ねました。ヘススは結果として聖書研究を始め,1年後にバプテスマを受けました。
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