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ベリーズ2010 エホバの証人の年鑑
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エホバの霊によって引き寄せられる
ある日曜日の午前,ジェームズは英国国教会の熱心な信者デリーン・ライトバーンに伝道しました。デリーンは「神の立琴」の本を受け取ります。穏やかな口調のジェームズの言葉は聞き取りにくかったのですが,何を話しているのか知りたいと思いました。後に,ベリーズシティーに住むおばのアルフォンセナ・ロバトーの家に泊まっていた時,ある人が門の前に来て,庭に入っていいか尋ねました。
デリーンはおばにこう言います。「この間,わたしの家にとてもよい本を持って来てくれた人のことをおばさんに話したでしょ。その人によく似ているわ」。
訪れたのはジェームズ・ゴードンではなく,ジェームズ・ハイアットでした。ハイアット兄弟は二人の女性に録音再生機のメッセージを聞かせ,アルフォンセナに「神の立琴」の本を配布します。アルフォンセナと妹のオクタベル・フラワーズは政治活動に深くかかわっていましたが,真理を探していました。その日に聞いた話に感動したアルフォンセナは,オクタベルに熱っぽくこう語ります。「ある人がうちにやって来て,神の国について話してくれたの。これこそわたしたちが求めていたものじゃないかしら」。オクタベルは,ハイアット兄弟が再び訪問する時,自分もその場にいることにしました。こうして3人の女性,アルフォンセナ,オクタベル,デリーンが真理を受け入れ,1941年にバプテスマを受けたのです。
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ベリーズ2010 エホバの証人の年鑑
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例えば,オルガの父親ハーマン・ライトバーンは,入院中に「子供たち」という本を読んで真理を受け入れました。ハーマンは学んだ事柄に心を動かされ,毎週金曜日にトラックを借り,少人数の伝道者を乗せて近隣の村々に証言に行きました。さらに,自分の所有する農場のあるブラック・クリークという田舎に行って,くまなく伝道しました。
オルガは振り返ってこう語ります。「両親はベリーズ川に沿って伝道し,人々は晩になると手提げランプを携えて話を聞きに来ました。農場で休暇を過ごす時には毎朝,両親,おばのエイミーベルとその娘モリー・ティレット,それにわたしが父の馬に乗って連なり,細い道を進んでクルキッド・ツリーまで行きました。馬が草をはむ間,関心を持つ人たちとの聖書研究を司会しました。そのように研究して真理に入った家族もあります」。
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ベリーズ2010 エホバの証人の年鑑
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[207ページの図版]
ハーマン・ライトバーンと妻のデリーンと息子のスティーブン
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