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エホバを賛美するために建てるものみの塔 2008 | 2月1日
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エホバを賛美するために建てる
「自分の目が信じられません。集まってエホバを賛美するためのこんなに美しい場所を持てるなんて,想像もしていませんでした。この喜びはお金では買えません!」―マリア,メキシコ。
エホバの証人は,神の言葉 聖書について学ぶために集まることを愛しています。(詩編 27:4。ヘブライ 10:23-25)崇拝にふさわしい品位ある場所で集まれるなら,喜びもひとしおです。近年,エホバの証人は世界中の数多くの国や地域で,王国会館と呼ばれる崇拝のための場所を幾千も建設してきました。
それほどの規模の建設の推進力となっているものは何でしょうか。働いているのはどんな人たちですか。関係者はこの建設からどんな益を受けているでしょうか。では,それを知るためにメキシコとベリーズでの活動に注目しましょう。
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エホバを賛美するために建てるものみの塔 2008 | 2月1日
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技能を持つボランティア・グループが各地を回る
1999年,新しい建設計画がスタートしました。メキシコ全域で王国会館建設グループが組織されるようになったのです。胸の躍るこの計画に国内各地のエホバの証人が自発的に参加しました。その多くは,建設技能を持つ人たちです。現時点で,そのようなグループがメキシコには35,ベリーズには一つあります。
王国会館建設グループは通常それぞれ8人ほどのボランティアの男女で構成されており,無給でフルタイムの仕事を行ないます。幸福に満ちたこのグループは国内を移動し,建設プロジェクトを指導します。ボランティア各人は,月曜日から金曜日までと隔週の土曜日に8時間ずつ働きます。1日は午前7時に聖書の言葉の討議で始まり,その後,朝食が提供されます。全員が,求められるどんな仕事も進んで行なう意欲を抱いています。女性も,男性と同じように,壁塗り,タイル張り,ペンキ塗りなどの仕事を行ないます。
地元の会衆は,それら旅行するボランティアたちのために宿泊場所を提供し,衣類を洗濯し,食事を作って協力します。ボランティアと地元の証人たちは,一緒に王国会館の建設を行なうだけでなく,クリスチャンの集会や戸別の伝道活動においても交友を楽しみます。
ボランティアとして働く喜び
ボランティアたちは,この仕事についてどう感じているのでしょうか。「確かに,暑さと寒さの中できつい仕事を行ない,慣れない物を食べ,移動を繰り返し,家族から遠く離れて生活しますし,多くの場合,現代的な便利品もありません」と,3年以上ボランティアとして働いているダニエルは言います。「でも,受けている祝福と比べれば,そのような苦労は取るに足りません」。
どんな祝福があるのでしょうか。多くのボランティアは新たな建設技能を身に着けることができます。とはいえ,大人数のグループを監督しているボランティアのカルロスは,もっと価値があると感じている事柄についてこう述べます。「わたしたちは20人家族のようになりました。一緒に食事をし,一緒に働き,一緒に勉強し,一緒に祈ります。友情の固いきずなで結ばれています」。
建設グループと地元の会衆の間にも強いきずなが生まれます。100以上のプロジェクトに参加したことのあるホセはこう言います。「新しい王国会館を持つという夢が実現した時の,感謝に満ちた地元の証人たちの喜びの涙と笑顔は,本当に感動的です。自分たちにできることはわずかですが,清い崇拝のための家がもう一つ首尾よく建設され,それによって他の人の信仰が強まる,ということを考えるとうれしくなります」。
驚くほどの成果
こうした崇拝の場所は絢爛豪華ではありません。王国会館はシンプルなデザインであり,あまり費用をかけずに短期間で建設することができます。可能な場合には,地元の建設資材と工法を用います。そのようにして,速ければ6週間で建てることができるのです。
2007年には,ベリーズのすべての会衆が新しい王国会館を持つようになりました。合計17です。
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エホバを賛美するために建てるものみの塔 2008 | 2月1日
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[22ページの囲み記事/図版]
「言ったことはやる人たち」
エホバの証人の王国会館建設工事を見て心を動かされるのは,地元の会衆の人たちだけではありません。例えば,ベリーズで王国会館の建設が行なわれていた時,ある男性は,ペンテコステ派の教会員である妻に,エホバの証人が「教会」の建設を終えたら自分もそこでの集まりに出席したい,と言いました。なぜそう思ったのでしょうか。こう述べています。「神様があの人たちと共におられるってことが分かるんだ。あの人たちはけんかせずに仲良く働いてる。それに,言ったことはやる人たちだ」。
[図版]
ベリーズのオレンジ・ウォークにある王国会館
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