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イエスの最後の過ぎ越しが近づくこれまでに生存した最も偉大な人
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ニサン11日,火曜日も終わろうとするころ,オリーブ山上で使徒たちを教えておられたイエスは話を終えられます。なんと忙しく,活動に満ちた一日だったのでしょう。さて,夜を過ごすためにベタニヤへ帰る途中のことと思われますが,イエスは使徒たちに,「あなた方の知っているとおり,今から二日後には過ぎ越しが行なわれます。そして,人の子は杭につけられるために引き渡されるのです」と言われます。
翌日のニサン12日,水曜日,イエスは使徒たちと共に人目を避けて静かな場所で過ごされるようです。イエスはその前の日に宗教指導者たちを公然と叱責したので,彼らから命を狙われていることをご存じです。イエスは木曜日の晩に使徒たちと共に過ぎ越しを祝う際にどんな邪魔が入ることも望まれないので,水曜日には人々の前に姿を現わされません。
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イエスの最後の過ぎ越しが近づくこれまでに生存した最も偉大な人
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ニサン13日は水曜日の日没から始まります。イエスがエリコから来られたのは金曜日でしたから,これはベタニヤで過ごされる六日目の,そして最後の夜です。翌日の木曜日には,日没から始まる過ぎ越しの最終的な準備をする必要があります。過ぎ越しの子羊をほふって,丸ごと焼かなければならないのはその時です。その食事をどこで祝うのでしょうか。また,だれがその準備をするのでしょうか。
イエスはそのような詳細な点を述べておられません。それは過ぎ越しを祝っている最中にイエスを逮捕するようユダが祭司長たちに通報するのを防ぐためだったようです。しかし恐らく木曜日の昼過ぎに,イエスはペテロとヨハネに,「行って,わたしたちが食べる過ぎ越しを用意しなさい」と言い,ベタニヤからお遣わしになります。
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