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「霊の剣」を巧みに振るうものみの塔 2010 | 2月15日
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8,9 聖書の述べている事柄の意味をつかむのに何が助けになりますか。例を挙げてください。
8 宣教奉仕で「真理の言葉を正しく扱う」のに何が助けになるでしょうか。聖書の述べている事柄を人に明快に伝えるには,まず自分がその意味をつかんでいなければなりません。そのためには,聖句の文脈に注意を払う必要があります。ある辞書によれば,文脈という語には次のような意味があります。「文における個々の語または個々の文の間の論理的な関係・続き具合。文の脈絡」。―「大辞林」,松村 明 編,三省堂発行。
9 聖句を正確に理解するには,前後の文章を考慮する必要があります。ガラテア 5章13節のパウロの言葉は,その例証となります。こうあります。「兄弟たち,言うまでもなく,あなた方は自由のために召されたのです。ただ,この自由を肉のための誘いとして用いることなく,むしろ愛を通して互いに奴隷として仕えなさい」。パウロはどんな自由について語っていたのでしょうか。罪と死からの自由,あるいは偽りの信条からの自由でしょうか。それとも別の自由ですか。文脈を見ると,『律法ののろいから釈放』された結果としての自由について言っていたことが明らかになります。(ガラ 3:13,19-24; 4:1-5)クリスチャンの自由について述べていたのです。その自由を認識する人は,愛ゆえに互いに奴隷として仕えました。愛のない人は,陰口をたたいたり言い争ったりしました。―ガラ 5:15。
10 聖句の意味をきちんと理解するために,どんな情報を考慮すべきですか。そうした情報はどのようにして得られますか。
10 「文脈」という語には,「ある事柄の背景や周辺の状況」という意味もあります。(「大辞林」)聖句の意味を正確に理解するために,背景情報も考慮すべきです。その書の筆者,書かれた時期や状況などです。書かれた目的や,可能であれば,当時の社会・道徳・宗教について知ることも役立ちます。a
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「霊の剣」を巧みに振るうものみの塔 2010 | 2月15日
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a 聖書の各書の背景情報を得るための優れた助けとして,『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』や「聖書に対する洞察」,また「ものみの塔」誌の「エホバの言葉は生きている」などの記事があります。
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