ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 「旧約聖書」はどれほど信じられますか
    聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?
    • 高等批評 ― どれほど信頼できるか

      4-6 ヴェルハウゼンの高等批評の学説にはどんな点が含まれていますか。

      4 聖書の高等批評は,18世紀から19世紀にかけて本格的になりました。19世紀の後半に,ドイツの聖書批評家ユーリウス・ヴェルハウゼンは一つの学説を普及させました。すなわち,ヨシュア記を含む聖書の最初の6冊の書は西暦前5世紀に,つまりそこに記述されている出来事よりおよそ1,000年も後に書かれた,という説です。もっともヴェルハウゼンは,それより以前に書かれた資料がその中に含まれている,と述べてはいました。1 この学説は1911年出版のブリタニカ百科事典第11版に載せられ,一部こう説明していました。「創世記は捕囚後の作であり,捕囚以後の祭司資料(P)と,語法・文体・宗教的観点の面でPとは著しく異なるそれ以前の非祭司系諸資料とから構成されている」。

  • 「旧約聖書」はどれほど信じられますか
    聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?
    • 7,8 ヴェルハウゼンは自分の学説に対してどのような“証拠”を有していましたか。それは確かなものでしたか。

      7 それらの人々は,このような考えのためのどんな“証拠”を有していましたか。聖書の初期の書の本文は幾つかの異なる資料文書に分け得る,と高等批評家たちは唱えています。一般的に見て,聖書の章句のうち,神を表わすヘブライ語(エローヒーム)を専ら用いている部分はすべてあるひとりの筆者によって書かれ,神を指してエホバという名を用いている部分はすべて別の筆者によるに違いない,というのがそれらの人々の用いる基本原理の一つです。同一の筆者がこれら二つの用語を使うはずはないという見方です。4

      8 同じように,あるひとつの出来事が同一の書に繰り返して記録されている場合,古代セム語の文書にはそのような繰り返しの例がほかに幾つもあるにもかかわらず,それはいつでも複数の筆者が作業をした証拠であると解釈されています。さらに,文体が変化していれば,それは必ず筆者が変わったからであると想定されています。しかし,現代語の文筆家の場合でも,作品の時期や扱う主題に応じて文体を変えて書く例は少なくありません。b

  • 「旧約聖書」はどれほど信じられますか
    聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?
    • b 一例として,英国の詩人ジョン・ミルトンは,その高雅な叙事詩「失楽園」を,「ル・アレグロ」と題する別の詩とは大いに異なる文体で書きました。また,ミルトンの手になる政治関係の冊子はさらに別の文体で書かれています。

  • 「旧約聖書」はどれほど信じられますか
    聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?
    • [41ページの図版]

      ミルトンは,いつも同じ文体で書いたのではなく,いろいろなスタイルで文を書いた。高等批評家は,ミルトンの著作を複数の筆者によるものとするだろうか

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする