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王は追随者たちを霊的に精錬する神の王国は支配している!
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クリスチャンは十字架を用いるべきか
十字架と冠の表象(12,13節を参照)
12. 聖書研究者は長年,十字架についてどんな見方をしていましたか。
12 聖書研究者は長年,十字架をキリスト教のシンボルとして用いてよいと考えていました。もっとも,十字架を崇拝すべきでないという認識はありました。偶像礼拝が間違っていることを理解していたからです。(コリ一 10:14。ヨハ一 5:21)「ものみの塔」誌は早くも1883年に,「偶像礼拝はすべて,神にとって忌まわしいものである」と率直に述べています。それでも,聖書研究者は当初,十字架をふさわしく用いることには問題がない,という見方をしていました。例えば,自分たちの立場を示すものとして,十字架と冠をあしらったピンバッジを誇らしげに身に着けていました。そのバッジには,死に至るまで忠実であるなら命の冠を受ける,という意味があったのです。また,1891年以降,十字架と冠の図柄が「ものみの塔」誌の表紙に掲載されるようになりました。
13. キリストの追随者たちは,十字架の使用についてどのような漸進的啓発を与えられましたか。(「十字架の使用について漸進的な啓発を受ける」という囲みを参照。)
13 聖書研究者は十字架と冠の表象に愛着を抱いていました。しかし,1920年代の後半以降,キリストの追随者たちは十字架の使用について漸進的な啓発を与えられました。後に統治体の成員として奉仕したグラント・スーター兄弟は,1928年に米国ミシガン州デトロイトで開かれた大会を思い出し,こう語りました。「その大会で,十字架と冠の表象は不必要なばかりか好ましくないことが示されました」。続く数年間に,さらに多くの啓発が与えられました。霊的に清い崇拝に十字架が全く似つかわしくないことは明らかでした。
14. 神の民は,十字架に関する漸進的な啓発にどのように反応しましたか。
14 神の民は,十字架に関する漸進的な啓発にどのように反応しましたか。愛着のあった十字架と冠の表象を使い続けましたか。長年エホバに仕えてきたリーラ・ロバーツ姉妹は,「それが何を表わしているかが分かった時,使うのをすぐにやめました」と述べています。別の忠実な姉妹ウルスラ・セレンコは,多くの人の気持ちをこう表現しています。「以前はそれを,主の死とわたしたちクリスチャンの専心の思いの象徴として大切にしていました。でも,実際にはそれが異教のシンボルであることを理解しました。箴言 4章18節にあるとおり,道筋がもっと明るく照らされるようになったことに感謝しました」。キリストの忠節な追随者たちは,偽りの宗教の汚れた慣行に一切かかわりたくないと思っていたのです。
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