-
ポーランド1994 エホバの証人の年鑑
-
-
カトリック教国になってから何世紀もの間,ポーランドの人々は,僧職者でさえ聖書を手に入れることができませんでした。14世紀の「プサウテジュ・フロリアニンスキ」(フロリアン詩編)と15世紀末の「ビブリア・クルロヴェイ・ゾフィー」(ゾフィア女王聖書)は,保存されているポーランド語訳の最古のものです。しかし,これらの聖書は手書きで1冊しか作られなかったため,限られたわずかな人たちしか見ることができませんでした。しかし16世紀には,ポーランドを含め,ヨーロッパの多くの国で宗教観が大幅に変化しました。カトリックの教義が疑問視されるようになり,聖書を唯一の規準とする見方が広まってゆきました。その結果,翻訳者たちは一般の人々も読めるよう聖書を日常語に訳すことが多くなりました。
1574年に出されたポーランド語の「新約聖書」は,イェホヴァ(エホバ)という創造者のお名前を幾つかの節で用いています。これを出版したシモン・ブドニは,神の言葉に付き従いたいと願う人々,また自分たちのことを単にクリスチャンあるいは兄弟団と呼ぶ人々の小さなグループに属していました。後にこのグループは,ポーランド兄弟団という名称を採用しました。彼らは学んだ事柄の結果として,三位一体の教義を退けました。
-
-
ポーランド1994 エホバの証人の年鑑
-
-
第二次世界大戦が終わってから,ポーランド語の良い聖書翻訳が幾つか出版され,エホバの証人はそれらの聖書を活用しています。
-