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オーストラリアヅル,ヒクイドリ,エミュー,セイタカコウ ― オーストラリアの珍鳥目ざめよ! 1996 | 11月8日
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水の中を歩く,背が高くてほっそりとしたセイタカコウは,威厳と落ち着きの点で鳥類の手本です。
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オーストラリアヅル,ヒクイドリ,エミュー,セイタカコウ ― オーストラリアの珍鳥目ざめよ! 1996 | 11月8日
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セイタカコウ ― オーストラリア唯一のコウノトリ
湿地帯の鳥であるセイタカコウは,オーストラリア北部や東部の蒸し暑い沿岸でよく見かけます。(南米産のスグロハゲコウとは違う種類のコウノトリです。)1.3㍍もある細長い脚と派手な色彩のセイタカコウは,湿地帯にいる無数の鳥の中でもすぐに見分けがつきます。浅瀬を歩き回りながら,長くて力のあるくちばしを水中に勢いよく突っ込むので,その反動で翼を少し広げてひきつらせます。
何と力強い翼なのでしょう。端から端まで2㍍ほどもある翼を張り,初列風切り羽を指のように広げたセイタカコウがゆったりと円を描きながら舞い上がり,やがて大空の中の小さな十字になります。実際,巨大な赤い球と化した,赤道地帯の沈みゆく太陽を背に空を飛ぶ,長い翼と首と脚をしたセイタカコウのシルエットは,オーストラリア北部の湿地帯の大切なシンボルなのです。
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