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空の衛生監視官目ざめよ! 1993 | 2月22日
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コンドルの復帰
ハゲワシやコンドルは,猛禽類としては最も大きく最も印象的な鳥の中に入るとはいえ,世界の多くの場所で絶滅の危機にさらされています。昔ながらの食べ物は平原から消えてしまったうえに,せっかく見つけた死体が有毒物質で汚染されていることは少なくありません。繁殖のスピードが遅いことも,大幅に減少してしまった生息数を元に戻すのを困難にしている理由の一つです。
しかし,励みになるような良い成果もあがっています。カリフォルニアコンドルを人工的に繁殖させる計画が順調に進んでいるようで,間もなくもっと多くの鳥を野生に戻すことができるものと期待されています。フランスの環境保護論者たちの努力のおかげで,長年姿を消していたシロエリハゲワシはフランスの中央高地に戻ってきました。
このように,この鳥はかつて人々から毛嫌いされていましたが,人間によって絶滅の危機にさらされてきた種を救うための人間の努力の象徴となっています。明らかに,南北アメリカの山岳地帯の上を飛ぶコンドルの堂々とした姿を見ることができなくしてしまうのは,余りにももったいない話です。
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空の衛生監視官目ざめよ! 1993 | 2月22日
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カリフォルニアコンドルは世界で最も絶滅の危機に瀕している種の一つです。このコンドルを絶滅から救うために精力的な努力が払われ,捕獲された20羽ほどのコンドルの間で繁殖計画が実施されています。1986年に野生のカリフォルニアコンドルはわずか3羽しか残っていませんでした。
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