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ブラジル1997 エホバの証人の年鑑
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ブラジルに来た宣教者たち
宣教者たちは,堅固な組織構造を確立するために貴重な奉仕を行なってきました。ギレアデ学校第1期生である宣教者が二人,最初にブラジルに到着したのは1945年のことでした。1967年までにはギレアデ卒業生の数は76人に増加し,1974年には117人の最高数に達しました。リヒャルト・ブトゥケとルーツ・ブトゥケや,エリック・ブリッテンとクリスティナ・ブリッテンのように,巡回や地域の業で何十年も奉仕してきた人たちもいます。年月が流れる間に,11の国から250人の宣教者が来てこの国で奉仕しました。
一般的に言って,ブラジルの人は外国人に敬意を示します。それでも,気候や食べ物や言語や習慣の違う新しい国に慣れるには,決意と豊かなユーモアのセンスが求められます。スウェーデン出身の宣教者シルビア・グスタブソンは思い出をこう語ります。「夫のエステンと私がブラジルで初めて行なった再訪問の相手は,ミナスジェライス州ベロ・オリゾンテに住むある夫婦でした。1時間ほど話した後,もうおいとましなければと言うと,『まだ早いですよ。もうちょっといてください』という答えが返ってきました。本当に関心があるのだと思い,もう一度座って話を続けました。30分後,もう一度,おいとましますと言いました。するとまた,『まだ早いですよ。もうちょっといてください』と言います。こうしたことが3回あり,結局,真夜中ごろその家を出ました。その後,何度かの訪問でもこのことが繰り返され,それでやっと『まだ早いですよ。もうちょっといてください』という表現が,訪問に対する感謝を表わすための丁寧な言い方にすぎず,必ずしももっといなければならないという意味ではないことを知りました。幸いにも,その夫婦の真理に対する関心は本物でした」。
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ブラジル1997 エホバの証人の年鑑
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[158ページの図版]
宣教者と,全時間奉仕を行なっている他のギレアデ卒業生。配偶者と共に。1996年に地帯監督が訪問したとき
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