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スリルのあるスポーツ ― 危険を冒してやってみるべきだろうか目ざめよ! 1994 | 7月8日
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若い人は尋ねる…
スリルのあるスポーツ ― 危険を冒してやってみるべきだろうか
震えながらジャンプ台に立つと,「今までに経験したことがないような恐ろしい瞬間になりますよ」と言われ,カウントダウンが始まります。「5,4,3,2,1 ― ジャンプ!」 落ちてゆく間は息もできません。間違いなく死に向かって勢いよく落ちて行くように思えますが,突然,ゴム製の命綱に引っ張られるのを感じ,助かったという圧倒されそうな快感を味わいます。あなたは助かったのです。
バンジージャンプ。a このスポーツに魅了された人は,米国国内だけでも100万人から200万人いると見積もられています。そして,これは最近,人気が急上昇している数多くのスポーツの一つに過ぎません。そうしたスポーツを幾つか挙げると,ロッククライミング,パラグライディング,急流下り,スカイサーフィンなどがあります。「1990年代の10年間は,スリルが呼び物のスポーツの時代ですよ」と,バンジージャンプを主催している一人の男性は言っています。
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スリルのあるスポーツ ― 危険を冒してやってみるべきだろうか目ざめよ! 1994 | 7月8日
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a “バンジージャンプ”とは,バンジーと呼ばれる長いゴム製の綱を足に結びつけ,橋やクレーン,熱気球から飛び降りるというスポーツです。ゴムの綱が伸びきって落下が中断されるまでの間,事実上,自由落下することができます。
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スリルのあるスポーツ ― 危険を冒してやってみるべきだろうか目ざめよ! 1994 | 7月8日
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一方,バンジージャンプのようなスポーツの多くは,記録上はかなり安全かもしれませんが,いつも安全だとは限らないのです。マーク・ブラッカー博士は,その点に関してこう述べています。「これら危険度の高いスポーツの多くは,ちょっとしたことが命取りになる。スリルが大きくなればなるほど,普通,危険も増大する。それが,スカイダイビングやハンググライディング,バイクに乗ることであろうと同じことである」。20歳になるある若者は,熱気球に乗り,上空約58㍍のところからバンジージャンプを試みました。何が問題でしたか。ゴムの綱の長さが79㍍もあったのです。彼は,飛び降りて悲惨な死を遂げてしまいました。
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スリルのあるスポーツ ― 危険を冒してやってみるべきだろうか目ざめよ! 1994 | 7月8日
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何に引き付けられるのか
ノーベルトという若者は,「ドキドキするものなら何でも試してみるんだ。僕は,野球とかバスケットボールとか,スポーツは何でもするけれど,バンジージャンプは本当にぞくぞくしたよ。すごいんだ」と言います。ダグラスという若者もそのことを認めて,次のように言っています。「普通のスポーツも面白いけれど,どれも細かいところまで決められていて,いつも縛りつけられていたんだ。僕は,あの落ちて行く感覚が好きなんだ。それから,落ちて行くときのスピードも……ほかのスポーツからは,こんな気持ちは絶対味わえないよ」。
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スリルのあるスポーツ ― 危険を冒してやってみるべきだろうか目ざめよ! 1994 | 7月8日
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[10ページの図版]
クリスチャンの若者は,バンジージャンプのようなスリルのあるスポーツを追い求めるべきだろうか
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