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健康上の問題がある場合,どうしたらいいですか(パート2)若い人は尋ねる
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ザカリー
16歳の時,脳に進行性の悪性腫瘍があると診断されました。余命8か月と言われました。その時から,生きるためにずっと闘ってきました。
腫瘍のできた場所が原因で,右半身がまひしています。自分では歩けないので,介助のためにいつもだれかが家にいなければなりません。
病気の進行とともに,言葉をはっきり伝えられなくなりました。以前は活動的なタイプで,水上スキーやバスケやバレーボールをするのが好きでした。また,エホバの証人として,クリスチャンの伝道活動にも活発に参加していました。自分の大好きなことができなくなるとどんな気持ちになるか,多くの人はあまりイメージできないと思います。
イザヤ 57章15節の言葉を思い出すと勇気づけられます。エホバ神が「霊の打ちひしがれた」者たちのそばにいて,わたしのことも大切に思ってくださる,ということが分かるからです。イザヤ 35章6節にもエホバの約束があります。以前のように歩けるようになって,健康な体でエホバにお仕えできる時が来る,という約束です。
病気に負けそうになることもあります。でも,エホバが必ず支えてくださいます。落ち込んだり,自分の命がどうなるか不安になったりする時でも,祈りによって気持ちを打ち明けることができます。エホバの愛からわたしを引き離せるものなどありません。―ローマ 8:39。
このインタビューから2か月後,ザカリーは18歳で亡くなりました。ザカリーは,楽園となった地上に復活するという神の約束に対する信仰を最後まで強く保ちました。
考えてみてください: ザカリーにとって,神の愛のうちにとどまるために祈りが助けとなりました。あなたにもどのように助けとなりますか。
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