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4人の漁師が人を集める漁師になるイエス 道,真理,命
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イエスが海辺を歩いていると,シモン・ペテロと兄弟のアンデレが仲間と網を洗っています。イエスは彼らに近づいてペテロの舟に乗り,陸から少し離すよう頼みます。少し岸から離れると,イエスは舟の中に座り,岸にいる群衆に王国についての真理を教え始めます。
その後,イエスはペテロに,「沖に乗り出し,網を下ろして漁をしなさい」と言います。ペテロは,「先生,一晩中働いて何も捕れませんでした。それでも,おっしゃる通り,網を下ろしてみます」と答えます。(ルカ 5:4,5)
漁師たちが網を下ろしたところ,非常に多くの魚が掛かり,網が裂け始めます。それで急いで,そばの舟にいる仲間たちに身ぶりで合図をし,助けに来てもらいます。間もなく両方の舟は魚でいっぱいになったため,沈みかけます。これを見たペテロはイエスの前にひれ伏し,「私から離れてください,主よ。私は罪深い男なのです」と言います。するとイエスはこう答えます。「恐れることはありません。今後,あなたは人を生きたまま捕るのです」。(ルカ 5:8,10)
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カペルナウムで大勢の人を癒やすイエス 道,真理,命
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この日,会堂には邪悪な天使に取りつかれた男性が来ています。その人は大声で叫びます。「ナザレ人イエス,何をしに来たのですか。私たちを滅ぼすのですか。あなたが誰かはよく分かっています。神の聖なる者です」。イエスは,その人を操っている邪悪な天使を叱りつけ,「黙りなさい。その人から出なさい!」と命じます。(マルコ 1:24,25)
すると邪悪な天使は,その男性を地面に投げ倒してけいれんを起こさせ,力の限りわめきますが,男性に「傷を負わせることなく」出てきます。(ルカ 4:35)周りにいた人たちは仰天し,「どういうことだ」と言います。そして,「邪悪な天使たちにさえ権威をもって命じ,それらは従うのだ」と話します。(マルコ 1:27)当然,この目覚ましい出来事についての話はガリラヤ中に広まります。
イエスと弟子たちは会堂を出て,ペテロの家に行きます。ペテロのしゅうとめが重い病気にかかり高熱を出していたため,人々はイエスに何とか助けてほしいと頼みます。それでイエスは彼女の所へ行き,その手を取って起こします。しゅうとめはたちまち癒やされ,イエスと弟子たちをもてなし始めます。食事を出す準備を始めたのでしょう。
夕方ごろ,いろいろな場所から,病気の人を連れた人たちがペテロの家を訪れます。間もなく,町中の人が玄関前に集まったようです。なぜでしょうか。治療を望んでいたのです。「人々が皆,家にいるさまざまな病気の人をイエスの元に連れて」きます。そして,「イエスは一人一人に手を置いて治し」ます。(ルカ 4:40)イエスは予告されていた通り,どんな病気でも癒やしました。(イザヤ 53:4)邪悪な天使に取りつかれている人をさえ解放します。邪悪な天使たちは出てくる時に,「あなたは神の子です」と叫びます。(ルカ 4:41)しかしイエスは叱りつけ,それ以上話さないようにと命じます。邪悪な天使たちはイエスがキリストであることを知っていたからです。イエスは彼らが真の神に仕えているような印象を与えたくありませんでした。
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