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聖書の45番目の書 ― ローマ人への手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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2 (イ)パウロは「ローマ人への手紙」の中でどんな問題を論じていますか。(ロ)この手紙によってどんなことが確立されていますか。
2 パウロはテルテオを秘書として用い,ヘブライ語聖書から驚くほど多くの聖句を引用しつつ,急速な議論展開によって,クリスチャン・ギリシャ語聖書の中でも特に力強い書物をまとめ上げています。
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聖書の45番目の書 ― ローマ人への手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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「では,ユダヤ人の勝ったところは何ですか」。大いにあります。ユダヤ人は神の神聖な宣言を託されたからです。しかし,「ユダヤ人もギリシャ人もみな罪のもとにあ(り)」,神の目から見て「義」人はひとりもいません。この点を証明するため,ヘブライ語聖書から合計七つの引用がなされます。(ローマ 3:1,9-18。詩編 14:1-3; 5:9; 140:3; 10:7。箴言 1:16。イザヤ 59:7,8。詩編 36:1)
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聖書の45番目の書 ― ローマ人への手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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ホセアが遠い昔に予告したとおり,神は「ユダヤ人だけでなく,諸国民の中からも」子となる人々を召しておられます。(ホセア 2:23)
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聖書の45番目の書 ― ローマ人への手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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23 パウロは公に宣言することの大切さをどのように強調していますか。宣教奉仕のための備えという点で彼はどのような手本を示していますか。
23 パウロは公の証言を強調しています。人が義のために信仰を働かせるのは心においてですが,救いのために公の宣言をするのは口によります。「エホバの名を呼び求める者はみな救われ」ます。しかし,そうなるためには,宣べ伝える者が出かけて行って,「良い事柄についての良いたよりを宣明する」ことが必要です。その宣べ伝える者の音は「人の住む地の果てにまで」達しています。その仲間に加わっているなら,その人は幸福です。(10:13,15,18)そしてわたしたちは,この宣べ伝える業に備えるため,パウロと同じように霊感の聖書に精通する努力を行なえますように。パウロは,この1か所(10:11-21)だけで,ヘブライ語聖書のことばを次から次へと数多く引用しています。(イザヤ 28:16。ヨエル 2:32。イザヤ 52:7; 53:1。詩編 19:4。申命記 32:21。イザヤ 65:1,2)パウロが次のように言えたのももっともです。「以前に書かれた事柄は皆わたしたちの教えのために書かれたのであり,それは,わたしたちが忍耐と聖書からの慰めとによって希望を持つためです」― ローマ 15:4。
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