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エホバという神の名は新約聖書に出ているべきかものみの塔 2008 | 8月1日
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翻訳者たちはこの問題をどのように扱ってきたか
ギリシャ語聖書を翻訳する際に神の名を復元しているのは,「新世界訳」だけでしょうか。いいえ,前述の証拠に基づき,新約聖書を訳す際に神の名を復元すべきである,と考える聖書翻訳者は少なくありません。
例えば,アフリカ,アメリカ,アジア,太平洋の島々の言語による新約聖書のいろいろな訳には,神の名が数多く用いられています。(21ページのリストをご覧ください。)それらの翻訳の中には,比較的最近,発表されたものもあります。例えば,Jihova<ジーホーバ>という名を新約聖書中の48の節で51回用いているロトゥマ語聖書(1999年),Jahowa<イェイホーワー>という名を新約聖書に110回用いているインドネシアのバタク-トバ語訳(1989年)などです。フランス語,ドイツ語,スペイン語による幾つかの翻訳にも,神の名が出ています。例えば,20世紀初頭にパブロ・ベソンは新約聖書をスペイン語に訳しました。その翻訳には,ユダ 14節でJehová<ヘオバ>が用いられており,ほぼ100か所の脚注で神の名があったと思われることが示されています。
以下に挙げるのは,新約聖書で神の名を用いている英訳聖書の数例です。
「バチカン写本に基づく……新約聖書の字義訳」(1863年),ハーマン・ハインフェッター
「エンファティック・ダイアグロット訳」(1864年),ベンジャミン・ウィルソン
「現代英語によるパウロの書簡」(1898年),ジョージ・バーカー・スティーブンズ
「ローマ人への聖パウロの書簡」(1900年),W・G・ラザフォード
「クリスチャンの聖書 ― 新約」(1928年),ジョルジュ・N・ルフェーブル
「新約聖書の手紙」(1946年),ロンドン主教J・W・C・ウォンド
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