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あなたは,あらゆる点で清さを保っていますかものみの塔 1987 | 11月1日
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霊的に清さを保つ
14,15 (イ)ある人々はどのように自分を霊的な汚染にさらしてきましたか。(ロ)背教者は「仲間の者を滅びに陥れる」ため,どのようにその「口」を用いますか。(ハ)実際に背教者はどのような点で汚れていますか。彼らは何を忘れてしまいましたか。
14 ある人々はラジオやテレビの宗教番組にダイヤルを合わせ,霊的な汚染をもたらすものに自分をさらしてしまいました。アフリカのある国では,伝統的なアニミズムの宗教に見られる迷信を好意的に扱ったテレビドラマを見た人々がいました。しかし,使徒パウロは,より致死的な危険,つまり「ある人たちの信仰を覆している」背教的な人々について警告しました。(テモテ第二 2:16-18)そのような人々は今でも存在しています。(ペテロ第二 2:1-3)また,そのような人たちが,他の人たちの考えをまんまと汚したこともありました。箴言 11章9節が述べているように,「背教者はその口によって仲間の者を滅びに陥れる」のです。
15 背教者はしばしば利己心に訴え,聖書を自分なりに解釈する自由を含め,幾つもの自由が奪われてきた,と主張します。(創世記 3:1-5と比較してください。)汚れをもたらそうとするそれらの人たちが提唱しているのは,実際には「大いなるバビロン」の,胸の悪くなるような教えに戻ることにほかなりません。(啓示 17:5。ペテロ第二 2:19-22)肉に訴え,家から家を回って証言するつまらない仕事は「不要である」,もしくは「聖書的な根拠がない」ので,“のんきにやる”ことを以前の友に勧める人たちもいます。(マタイ 16:22,23と比較してください。)確かに,滑らかな話し方をするそのような人たちは,表向きは身体的にも道徳的にも清く見えるかもしれませんが,内面では誇り高い独立的な考えに屈し,霊的に汚れています。彼らはエホバについて,またエホバの聖なるみ名と属性について学んだ事柄をすべて忘れてしまいました。王国と地上の楽園に関する栄えある希望,それに例えば三位一体,人間の魂の不滅,とこしえの責め苦,煉獄といった偽りの教理が覆されたことなど,聖書の真理について学んだ事柄がすべて「忠実で思慮深い奴隷」を通してもたらされたということをもはや認識していません。―マタイ 24:45-47。
16 義なる者たちはどのように「知識によって」助け出されますか。
16 興味深いことに,フランスのある巡回監督は,「一部の兄弟たちは正確な知識を欠いているために欺かれている」と述べています。そのような理由で,箴言 11章9節は,「義なる者たちは知識によって助け出される」と述べています。これは,背教者の言うことに耳を貸したり,背教者の著作を徹底的に調査したりするという意味ではありません。むしろ,聖書と,聖書に基づいた協会の出版物の個人研究を勤勉に行なうことによって,「神の神聖な奥義である……正確な知識」に至るという意味です。この正確な知識を得ていれば,だれが好奇心に駆られて背教者の述べる言葉に少しでも注意を向けようとするでしょうか。だれかが「ことば巧みな論議であなた方をだます」ということがありませんように。(コロサイ 2:2-4)偽りの宗教の宣伝は,どんな源から出たものであれ,毒物のように避けなければなりません。実際,わたしたちの主は,「永遠の命のことば」をわたしたちに伝えるため「忠実で思慮深い奴隷」を用いてこられたのですから,どこかほかのところを見たいなどとどうして願うべきでしょうか。―ヨハネ 6:68。
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あなたは,あらゆる点で清さを保っていますかものみの塔 1987 | 11月1日
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最後に,霊的な,また教理的な清さを保つという問題があります。そうした清さは,わたしたちの心と思いの純粋さを保つための助けとなります。そのようにしてわたしたちは,常に物事に関する自分自身の考えではなく,神のお考えを求めるように促されます。
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