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コロンビア1990 エホバの証人の年鑑
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宝くじの販売員,今は正規開拓者
コロンビアを初めて訪れる人は,至る所に宝くじの販売員がいることにすぐに気づきます。積極性と粘り強さの見本とも言うべき存在です。そのような行商人の一人,ホセ・ビヤディエゴは,街路で証言を行なっていたある宣教者から協会の出版物を幾らか求め,そこに記されている内容が気に入りました。数日後,ホセは家から家の証言を行なっている一人の王国伝道者を偶然見かけました。品物こそ大違いでしたが,ホセはその種の仕事には慣れていたので,その伝道者に付いて行き始めました。最初はどのように伝道がなされるか聞いていましたが,やがて,音信の重要性を強調するために自ら会話に加わりました。
次の日曜日の朝,ホセは野外奉仕に出かける準備をして王国会館にいました。(当時,新しい伝道者になるための要求は今日ほど明確に定められていなかった。)もっとも,ホセは献身とバプテスマの資格を得るために宝くじの行商をすぐにやめました。そして,バプテスマを受けてから6か月たった1949年4月,バランキヤで最初の正規開拓者となりました。今日,ホセ・ビヤディエゴはバランキヤにある会衆の長老で,正規開拓者として積極性と熱意の面で引き続き模範となっています。
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コロンビア1990 エホバの証人の年鑑
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[88ページの図版]
ロヘリオ・ホネス,ホセ・ビヤディエゴ,ファラ・モラン,― 建築請負業者,宝くじの元販売員,男子用服飾品店の元経営者は初期の伝道者たちで,いまもバランキヤで活動を続けている
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