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外人居留者聖書に対する洞察,第1巻
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預言者エゼキエルは,外人居留者がイスラエルの子らの間にあってその土地で生まれた者のようにその地で相続地を受ける時の来ることを予告しました。(エゼ 47:21-23)イエス・キリストが到来した後,神の王国の良いたよりはユダヤ人と改宗者たちに宣べ伝えられ,これら改宗者たちも平等にクリスチャン会衆の成員となることができました。その後,コルネリオの時代(西暦36年)に,この無割礼の異邦人とその家の者たちがエホバに受け入れられ,聖霊の賜物を受けました。(使徒 10章)その時以来,無割礼の異邦人もキリストを受け入れるなら,クリスチャン会衆の成員になることができました。「そこにはギリシャ人もユダヤ人もなく,割礼も無割礼もなく,異国人も,スキタイ人も,奴隷も,自由人もありません。ただキリストがすべてであり,すべてのうちにおられるのです」。(コロ 3:11; ガラ 3:28)啓示 7章2-8節には,霊的イスラエルが各部族1万2,000人から成る12部族で構成される国民として描写されています。そのあと9節から17節では,すべての国民と部族と民と国語の中から来た,だれも数えつくすことのできない大群衆のことが述べられています。この大群衆は,み座に座しておられる王とその子羊を歓呼して迎え,神からの恵みと保護を受けています。
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改宗者聖書に対する洞察,第1巻
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良いたよりは異邦人の間に広まる キリスト教の音信は,西暦36年までは専らユダヤ人,割礼を受けてユダヤ教に改宗した人々,およびサマリア人だけに伝えられていました。イタリア人のコルネリオは,「篤信の人であり,……神を恐れ,民に憐れみの施しを多く行ない,絶えず神に祈願をささげていた」と描写されています。しかし,コルネリオは割礼を受けていない異邦人でしたから,ユダヤ教の改宗者ではありませんでした。(使徒 10:1,2。ルカ 7:2-10と比較。)ひとたび異邦人への扉が開かれると,活発なクリスチャンの宣教活動はさらに広げられました。しかしながら,パウロは多くの場合,旅先の諸都市でまずユダヤ人と改宗者に宣べ伝えました。パウロはユダヤ人である自分の兄弟たちに大きな愛を抱いており,彼らが救われることを願っていたのです。(ロマ 9:3; 10:1)さらに,ユダヤ人と改宗者はエホバとその律法の知識を持ち,メシアを待ち望んでいたので,まず最初に彼らに近づくのはもっともなことでした。彼らの中の良い心を持つ人々は,そのような背景があったためにイエス・キリストを自分たちの希望の成就として認めることができました。それらの人々は会衆の強固な中核となり,次いでエホバとそのみ言葉について何も知らない異邦人を教えることができました。
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