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コリント ― 二つの海に面する都市目ざめよ! 1991 | 1月22日
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コリントの守護神はポセイドンだと考えられていますが,最も荘重な建造物はドーリス式のアポロン神殿です。その神殿の38本の柱のうち,7本が今も立っています。それらの柱は高さが7.2㍍,基部の直径が1.7㍍で,各々は,硬い白しっくいを塗り付けられた石灰岩の単石に縦みぞを入れた様式になっています。市の中心の高台から浮き出るようにしてそびえるこのアルカイック期の神殿は,暗く静寂の立ちこめる廃虚の中の廃虚になっても,心の奥にある感情を呼び覚まし続けてくれます。それを見る人は,建築は「凍りついた音楽」であるというゲーテの言葉を思い出すかもしれません。
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コリント ― 二つの海に面する都市目ざめよ! 1991 | 1月22日
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下: アルカイック期のアポロン神殿
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