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上手にアドバイスするには?ものみの塔(研究用)2025 | 7月
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求められていなくてもアドバイスするとき
9. アドバイスする前に長老は何を確かめるべきですか。(ガラテア 6:1)
9 長老たちは「道を踏み外した」兄弟姉妹にアドバイスしなければいけないことがあります。(ガラテア 6:1を読む。)スタディー版聖書の注釈によると,道を踏み外す人とは「重大な罪をまだ犯していないとしても,間違った方向に進んでいる」人のことです。長老たちが目指すのは,その人が永遠の命につながる道を歩き続けられるよう助けることです。(ヤコ 5:19,20)でもアドバイスする前に,長老はその人が本当に道を踏み外しているかどうかを確かめなければいけません。自分の良心に従って決めてよいこともあるからです。(ロマ 14:1-4)では,ある人が本当に道を踏み外していて,長老が助言しなければいけないときはどうでしょうか。
10-12. 求められていないのにアドバイスするとき,長老たちはどんなことをしなければいけませんか。例えで説明してください。(写真と挿絵も参照。)
10 長老たちにとって,求められていないのにアドバイスを与えるのは決して簡単なことではありません。どうしてでしょうか。パウロが言っているように,道を踏み外した人は自分ではそのことに気付いていない場合があるからです。では,そういう相手にも受け入れやすい助言をするために,長老たちはまずどんなことをするべきでしょうか。
11 求められていないのにアドバイスを与えることは硬い土で植物を育てようとすることに似ています。そういうとき,どんな手順を取りますか。まず土を耕して柔らかくします。そうやってふかふかになった土に種をまきます。それから,成長に欠かせない水を注ぎます。長老もアドバイスする前に,土を耕すかのように相手の心を柔らかくします。そのために良いタイミングを見て話し,まずは相手を心から気に掛けていることを伝えましょう。長老が日頃からみんなに優しくて思いやりのある接し方をしていれば,アドバイスは受け入れやすくなるはずです。
12 本人と話している時,長老は誰もが時には間違いをしてアドバイスを必要とするということを話して,いわば土を柔らかくします。(ロマ 3:23)敬意を込めて穏やかな口調で,相手がどのように道を踏み外してしまったかを聖書からはっきりと伝えます。本人が自分のした間違いに気付いたなら,長老はこれからどうしたらいいかを分かりやすく説明します。そのようにして,相手の心に種をまきます。それから相手の頑張っているところを心から褒め,一緒に祈ることで,水を注ぎます。(ヤコ 5:15)
求められていないアドバイスをするとき,愛情を込めて,相手の心に届くように話す。(10-12節を参照。)
13. 相手がアドバイスをしっかり理解しているか,どのように確かめられますか。
13 アドバイスしても,こちらが言いたかったことが相手にきちんと伝わっていないということもあります。そうならないために何ができますか。上手に質問して,アドバイスの内容をしっかり理解しているかを確かめます。そうやって相手がアドバイスを心に落とし込めるようにします。(伝 12:11)
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