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科学は神を抹殺したか目ざめよ! 2010 | 11月
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自然界の法則はどのように生じたか
物理学者で著述家のポール・デーヴィスは,雨などの物理現象を説明するうえで科学は大いに役立ってきたと述べています。しかし,こうも語っています。「『自然法則はなぜ存在するのか?』というような……問いかけになると,状況はさらに混沌としてくる。この種の問いは,何かの科学的発見があったからといって答えがはっきりするものではない。ほんとうに難しい問題は,文明の誕生以来変わっておらず,今日なおわたしたちを悩ませている」。―「幸運な宇宙」(The Goldilocks Enigma),吉田三知世訳,日経BP社発行。
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科学は神を抹殺したか目ざめよ! 2010 | 11月
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ポール・デーヴィスによれば,無神論者たちは,「宇宙は,なぜかこのような状態にあり,生物が存在できるようになったのは単なる偶然だ」としています。そうでなければ,そもそも人間は存在しておらず,議論もできなかったはずだと言うのです。そして,「宇宙の深い根底に,隠れた統一性があるかどうかはわからないが,宇宙には,設計,目的,あるいは,意味などは ― 少なくとも,わたしたちにとって意味をなすようなものは ― まったく存在しない」と主張しています。デーヴィスは,「この見解は,採用しやすいという長所がある ― あまりに採用しやすく,『無責任』と言いたくなるほどだ」と述べています。つまり,問題を直視しないための,都合のよい言い逃れだということです。―「幸運な宇宙」。
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