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  • 自然界に見られる潜水艦や深海潜水艇
    目ざめよ! 1986 | 9月22日
    • ● 浮き袋を持つ魚。多くの魚は,ガスの詰まった浮き袋を持っています。魚が下降すると,気体は水圧によって圧縮され,浮き袋の大きさは小さくなります。魚が上昇すると水圧は下がり,気体が膨張して浮き袋は大きくなります。浮き袋の大きさが変化すると,魚の大きさも同様に変化します。それで魚が下降すると,圧力が増し加わって魚の体積は小さくなります。それは魚の平均密度が増加することを意味し,魚の浮力は小さくなります。魚が上昇して体積が増加すると,平均密度は減少し,魚の浮力は増大します。このようにして浮き袋は,魚の密度と周りの海水の密度とを等しく保つための働きをし,魚はどんな深さのところでも浮くことができます。しかしこれはいつも簡単であるとは限りません。深さが2,000㍍に近いところでは,水圧によって浮き袋の容積は魚が海面近くにいる時の容積の200分の1にまで圧縮され,浮き袋の中のガスの密度は200倍となり,浮力はほとんどなくなります。さらにその2倍の深さのところで動かずにじっとしている魚の場合,浮き袋内のガスは海水の圧力に耐えるために,1平方㌢当たりおよそ490㌔以上もの圧力を発揮するのです。しかしどのようにして浮力を維持するのでしょうか。魚は深いところに下降していきながら,非常にゆっくりとガスを浮き袋に加えることができます。そして上昇する時にはそれを再び吸収するのです。

  • 自然界に見られる潜水艦や深海潜水艇
    目ざめよ! 1986 | 9月22日
    • しかしオウムガイの殻房とは違って,コウイカの浮力装置は骨,すなわち甲でできています。甲はコウイカの背中に沿った皮膚の真下にあります。その骨は柔らかく,チョークのような構造で,100近い薄い板が柱によって仕切られ,多くの小部屋ではちの巣状になっています。コウイカの浮力タンクの役目を果たすのはこの骨です。コウイカが成長し,体重が重くなるにつれて,浮力を増すためにさらに多くの部屋が甲に付け足されます。(ついでながら,鳥かごの中に入れるのは,このイカの甲です。)浸透作用によってコウイカはその甲の穴から水を汲み出したり,水を入れたりすることができます。このようにして浮力を変化させ,海中で上昇したり下降したりするのです。甲の中にあるその空洞は原理的には潜水艦の水槽に似ています。コウイカは普通,深さ30㍍から75㍍くらいのところにいますが,深さ180㍍のところまで下降することもできます。

  • 自然界に見られる潜水艦や深海潜水艇
    目ざめよ! 1986 | 9月22日
    • オウムガイやコウイカと同様に,ジンドウイカも海中のさまざまな深さに適応することができますが,その方法は異なっています。体の上部3分の2は大きな空洞,すなわち体腔となっており,それは液体で満たされます。この液体を取り除くとジンドウイカは沈みます。この動物はその流動体によって,海水に対する濃度を得るのです。分析の結果,その液体は,1㍑中に約9㌘という非常に高い濃度のアンモニアを含んでいることが分かりました。そのように濃度が高いのはなぜでしょうか。哺乳動物とは違ってジンドウイカは,尿素ではなくてアンモニアのような窒素を含む排せつ物を排出するからです。このアンモニアは,血流から体腔にある液体の中へと拡散してゆき,そこで分離してアンモニウムイオンになります。このイオンは質量が軽く,液体を海水よりも軽くし,ジンドウイカに浮力を与えるものとなります。「サイエンティフィック・アメリカン」誌はこのことを,オーギュスト・ピカールの考案した,深海に下降するバチスカーフと比較しています。バチスカーフの大きなフロートには海水より軽いガソリンが詰まっていて,その下についている観測室を支えます。同様に,深海に住むジンドウイカの体腔にある液体は浮揚装置としての役目を果たします。しかし,これを最初に行なったのはジンドウイカです。ジンドウイカの創造者がそれを最初に考え出されたからです。

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