-
エホバはヨブの苦痛を取り除くその信仰に倣う
-
-
エホバは創造について話し始めます。いわば自然科学を巡る旅にヨブを連れていき,天文学,生物学,地質学,物理学などの分野に触れます。さらに,当時ヨブが住んでいた場所にいたたくさんの動物について解説します。その中には,ライオン,ワタリガラス,山ヤギ,野ロバ,野牛,ダチョウ,馬,ハヤブサ,ワシ,ベヘモト(恐らくカバ),レビヤタン(恐らくワニ)などがいます。宇宙を創造した方から自然界の講義を受けられるのは本当に光栄なことです。b
謙遜さと愛について教える
話の要点は何でしょうか。ヨブはもっと謙遜になる必要がある,ということです。ヨブはエホバのせいでひどい目に遭っていると言いましたが,それはいっそう自分を苦しめ,愛情深い父エホバから自分を引き離すだけでした。それでエホバは何度もヨブに,こうした素晴らしいものが存在するようになった時あなたはどこにいたのか,あなたは私が造った動物を養い,従わせることができるのか,と問い掛けます。創造されたものを従わせることができないのであれば,どうして創造した方に偉そうなことを言えるでしょうか。ヨブの狭い見方よりも,エホバの方法や考え方の方がはるかに優れていないでしょうか。
ヨブはエホバと言い争ったり,自己弁護したり,言い訳したりはしなかった。
エホバの発言全てに,ヨブへの深い愛が込められています。こう訴えているかのようです。「息子よ,私はこれら全てのものを創造し,世話している。それなのに,私があなたを助けられないと本当に思っているのか。あなたを見捨てたり,平和な暮らしや子供たち,健康を奪ったりするだろうか。私こそ,あなたが失ったものを取り戻し,つらい痛みを癒やせるのではないか」。
-