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    2000 エホバの証人の年鑑
    • この国において,クリスチャンの中立のゆえに投獄された最初の人はボフミル・ミュラーでした。ボフミルはこう書いています。「1937年10月1日に兵役に就くよう召集されました。しかし,私の良心は,神はご自分の僕たちが『戦いを学ぶ』ことを望んでおられないと語っていました。(イザ 2:4)私は,前途にある試練に耐えるための十分の強さが与えられるようにとエホバに依り頼みました。取った立場ゆえに,1939年の3月末までに,私は4回軍事裁判所に呼び出され,毎回,数か月の禁固刑を宣告されました。当時を思い返してみて,あの試練があったことに感謝していると言えます。なぜなら,そのおかげで,もっと悪くなってゆく時代に備えることができたからです」。

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    2000 エホバの証人の年鑑
    • ボフミル・ミュラーは4月1日に,クリスチャンの中立による刑期を終えて釈放されました。刑務所から駅に向かう途中,ミュラー兄弟は支部事務所に電話しました。後にこう語っています。「何でもできることをするので,次の日にそちらに行くと伝えました。翌日ベテルには3人いました。行なうべき事はたくさんありました。幾つかの印刷用の備品類は,オランダへ輸送できるようすでに発送場所に準備してありました。残りもすぐに荷造りする必要がありました。マテイカ兄弟と私がこの仕事を行ない,その間にカピヌス兄弟が事務所とベテルの建物内のものを片付けました。その間も,わたしたちは,『ものみの塔』誌と『慰め』(現在の「目ざめよ!」)誌を翻訳しました。さらに,3月にゲシュタポの襲撃があった際,彼らが関心を示さなかった,大量のチェコ語の書籍と小冊子を何とか運び出すことができました。それでもやはり,荷物をまとめている間,ゲシュタポは数回支部にやって来ました」。

      占領が始まってからは,大変難しい状態の下で宣べ伝えることになるだろうということが明らかになりました。チェコスロバキアを離れた兄弟たちも少なくありません。ドウェンガー兄弟は,ゲシュタポが逮捕しに来るちょうど前の日にスイスへ出発していました。ミュラー兄弟も出発する準備をしていました。ベルンの支部から一通の手紙を受け取ったときには,すでにミュラー兄弟は出国するのに必要な許可を行政官庁から得ていました。その手紙には,もし,ミュラー兄弟が自分の任命地に引き続きとどまり,必要な監督と励ましをチェコスロバキアの兄弟たちに与えることができれば助けになるだろうと記されていました。ミュラー兄弟はすぐそれに同意し,自分の決心を変えないために,自分のパスポートを破りました。

      48年後,ミュラー兄弟はこう述べています。「1939年の春にプラハを出発しなかったことを後悔していますか,とだれかに聞かれたなら,私は間違いなく,『いいえ』と答えます。ここにとどまったことを後悔したことは一度もありませんでした。そのうちに,自分がいるべき場所はここなのだと自覚するようになりました。エホバとその組織は私をここに置いたのです。全能者を喜びにあふれて崇拝する人が私の周りで増加し,年ごとに業の成長を見る喜びは,しばしば耐えなければならなかったすべてのひどい苦痛や殴打を補って余りあるものでした」。

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    • しかし,以前共に働いていたミュラー兄弟が1940年に彼と出会ったとき,コペツキーは以前と違う人になっていました。こんな出来事があったのです。兄弟たちは謄写版で聖書の出版物を印刷し,郵送するために幾つかの封筒に入れていました。ミュラー兄弟はそれを袋に入れ,自転車にまたがって,プラハの郵便局を次々と回りました。郵便ポストごとに二,三通の封筒を入れました。ミュラー兄弟はこう言います。「ある郵便局に入ったとき,親衛隊のメンバーの制服に身を包んだ男がカウンターで待っているのが分かりました。私は立ち止まりましたが,どうしようかと決める前に,男が後ろを振り向き,お互いに顔を突き合わせるかたちになりました。一瞬,互いに目が合いました。驚いたことに,その男はかつての兄弟,カレル・コペツキーだったのです。私はすぐ落ち着きを取り戻すと,カウンターの一つに歩いていって用紙を一枚つかみ,郵便局を出て,自転車で急いで立ち去りました」。

      その翌年,当時この国の業を監督していたミュラー兄弟は逮捕され,マウトハウゼン強制収容所に連行されました。

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